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後輩たちへの手紙⑥ことばのパワー

大学3年生の就活を伴走する1年間のゼミを運営しています。
ゼミを通じて、学生から社会人への大きなステージチェンジを一緒に過ごした卒業生へ向けた、お手紙の記録です。

24年1月23日の手紙

先週で、23年度のゼミが終了しました…!
4月の終わりから10ヶ月。長いようで、あっという間なんですよね。どの年もそう感じます、名残惜しい。

最終回の内容は毎年見直ししていて地味に進化してるんですが、最終回のいっこ手前、新年1回目の回の内容は毎年変わっていません。
新しい1年のはじまり、ということで毎年必ず「今年の一字」を決めるワークをしています
みなさんは自分がゼミ生だったとき、どんな一字を設定したか覚えていますか?

私はゼミの資料を用意するとき、一年前に書いた自分の一字を見返すことになるのですが「その通りになったなぁ」と感じることが多いです。
ちなみに23年の一字は「満」。その字の通り、継続している仕事だけでなくBarのお店番など新しい仕事が増えて、みっちり忙しい一年になりました…

久しぶりの元自己ゼミ生とのやり取りを通じて、心が満たされる時間もたくさんあったなぁ。(去年一年のあいだに私に連絡くれたみんな、会いに来てくれたみんな、本当にありがとう!)


日本には「ことだま」という概念があります。
自分が発することばには自分の精神とか心・念の一部が含まれている…という考え方だと私は思っています。

自分自身をぞんざいに扱ってはいけないのと同じように、ことばを発するときもなるべく雑に選ばず、丁寧に扱おうと思ってる。
仕事でもそれ以外の人間関係でも、どんなことばを使うか?で相手をやる気にさせることも、やる気を削ぐこともできる力を持っていることを何度も痛感してきた。

そして、いつも気持ちのいいことばを使える人のところには、人が集まり気持ちのいい関係性が自然にできる
ことばのパワーは、発するときに相手だけでなく自分も聞いているわけで、自分と相手の両方に影響力があるところが特徴だと思っています。

実はことばのパワーが最も届くのは、最も影響するのは、自分自身なんじゃないかな。
Chatter(チャッター)=自分の頭の中のひとりごと のことなんだけど、人は毎日1.2~6万個のChatterをつぶやいているらしい。
相手には向けたものではない、自分の自分自身に対することばを1.2~6万個も毎日発してるってことです。それって、自己形成に影響しないわけなくない?!

自分が無意識に使うことばが、ポジティブであれば自己認識もポジティブになるだろうし、ネガティブであればそうなる。
愚痴や批判、誰かを傷つけることばを言う人は、実は自分を一番傷つけているのかもしれないです。

自分自身を気持ちいい状態に保つためにも、まずは「使うことば」に気を使うといいかもしれないですね。
どんなことばを使うか?は、Chatterとは違って意識的に選ぶことができる。相手に対してやさしいことば、心地いいことばを選ぼうと思えば、コントロールできる。

例えば誰かに腹が立ったときやイライラするとき、相手を責めたり、強い感情的なことばをぶつけたくなることもあるよね。
そんなとき、ふーーー…と息を吐いて「ことばのパワー」を思い出して、やさしいことばを使うことにチャレンジしてみる。

私もそんなふうに今年も一層、ことばのパワーを信じる一年にしようと思います。一緒にTryしてみよ!!


そんなことばのパワーを使って、2024年の自分自身にすてきなプレゼントを贈ってみませんか?
「今年の一字」を決めてみましょう!

この一年をどんな一年にしたいか…どんな気持ちで日々過ごしていたいか、どんな自分でありたいか?の思いを一字に込めてみて。
きっとその通りになるし、どんなに自分の心や状態が乱されても、きっと自分で「ありたい自分」「一字で表される自分」に戻ってこれる。

ちなみに私の2024年は「清」にしました。みちみちで余裕もなかった23年をちょっとリセットして、自分を整えたいのかも笑。
清らかで、関わる相手のしんどさや苦しさやモヤモヤを「お清め」できる自分でいられたらいいなという願いを込めました。

今年の終わりに、みんなで「字の通りになった?」と答え合わせできたりしたら面白いな~!


今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。
今年も一緒によき航海を進みましょう!会わなくても離れていても、あなたの道行きを応援しているよ。
Bon Voyage!

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