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後輩たちへの手紙⑧おまけの一日

大学3年生の就活を伴走する1年間のゼミを運営しています。
ゼミを通じて、学生から社会人への大きなステージチェンジを一緒に過ごした卒業生へ向けた、お手紙の記録です。

24年2月29日の手紙

今年は4年に一度のうるう年ですね。なんだかおまけの一日が増える1年、という気がしてラッキーな感じがしませんか?私はする。

せっかくの「おまけの一日」だから、自分のやりたいことする時間や自分を喜ばせる時間を、今日はみんなで過ごしませんか?
…とはいえ、今日は平日。多くのみなさんは仕事だったり予定があると思います。

でもだからこそ、①自分で自由にできる時間をつくり②意図して「おまけの時間」を過ごすのはどうでしょう?

①については、仕事のコツとか、「タイムマネジメント」の考え方としてよく引き出されるメタファーがあるので紹介してみます。
このたとえ話の要点は、どんなときも何を優先するか?を考えてみる、ということ。

大きなバケツに大きな石がいっぱい入っているのを想像して。一見もうこれ以上入らないように見えるけれど、小さな石なら隙間に入れることができる。
そして小さな石がいっぱいに入った後も、砂ならまだ入れることができる。大きな石・小さな石・砂でいっぱいになったバケツにも、ビールを注げばまだ入る。
これが逆だとどうか?例えばビールや砂でいっぱいのバケツには、もう石は入らないよね。

・大きな石=人生で最も優先すべきもの
・小さな石=やるべきもの
・砂=優先度の低い、やらなくていいもの
・ビール=優先度は低いけど、人生を豊かにするもの

あなたにとっての「大きな石」はなんですか?
他の誰かのためとか義務とか、そういうことを考えなくていいなら、何を優先したい?
自分の、自分だけの人生における大切なこと・重要なことは何?

私にとっては、こうして誰かに手紙やメッセージを「書く」時間。あとは「料理」「旦那さんと話す」時間。

あと「ビール」はなんですか?優先度は低いけど、まいにちの彩り。
私は「ワインを飲む」時間とか「一人で振り返る」時間。

極端なハナシ、仕事をする上で発生する多くの作業は「小さな石」か「砂」じゃないですか?
仕事は、大きな石やビールの合間にやっていくことで、結果的に「大きな石にしていくプロセス」なのかもしれない。

…そんな、分かったようなこと書いたけど、振り返ると(特に社会人のはじめの頃は)毎日「小さな石」と「砂」と「ビール」で終わってたと思います。

そんなもんだよね。「大きい石」が何か?もあまりよく分かってなかったと思う。
それでいい。そういうときを過ごして、大きい石が見えてくるのかもしれないから。

でも、今日は「おまけの一日」だから。せっかくなら「大きい石」は何か?を考え感じてみませんか。


そんなわけで、今日のご提案。まずは今の自分にとっての「大きい石」を、1つ挙げてみて。
そして、「小さな石」や「砂」はできれば明日にまわして「大きい石」に時間を使おう。

人生で大切なことって、本当はそんなにたくさんはないのかもしれないです。
好きな人や家族と過ごす時間は、きっと誰にとっても大切だよね。
あとは「楽しいな」と心から思えること。

ホンダの創業者本田宗一郎は「人は楽しんでいる時に最高の力を発揮する」という名言を遺した。
素直な自分の心が喜んでいる状態、楽しんでいる時は、自分が一番満たされ輝けるときなのかも。

「感謝」も大切なキーワードだと思ってる。
尊敬する池田武邦(設計家)は「感謝する気持ち、感謝される気持ちが自分の気持ち満たし、幸せになる」と語っていました。

私にとってこの「卒業生へのメール」は、私を育ててくれた・私に喜びをくれたみんなへの感謝のメッセージでもあります。
おまけの一日の最初に、このメールを受け取ってくれてありがとう!

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最後までありがとうございました。
2月29日、今日のこの一日がみんなにとって豊かな時間になりますよう。

Bon Voyage!

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