24/10/06 【感想】黄土館の殺人
阿津川辰海『黄土館の殺人』を読みました。
災害が迫る館での殺人事件を描く〈館四重奏〉シリーズの第3作です。
第1作『紅蓮館の殺人』、第2作『蒼海館の殺人』はここでも感想を書きました。
山火事、洪水に続いて今回描かれる災害は「地震」。日本においては今までのふたつと比べてもその恐怖を身近に感じる人が多いテーマではないでしょうか。本書は今年刊行されたものなんですが、作者あとがきでは再校ゲラ作業をしている際に能登半島地震が発生したこと、そしれそれによって生じた本書を出すことへの葛