北欧の理想と現実

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北欧の理想と現実

Collecting Information to Debunk the Fake News from Overseas. 「北欧に学べ」とチープなゴリ押しをする人が多くて生き辛いですね。そういう世の中を変えましょう。

最近の記事

池上彰が教えない北欧

「行外を読む」ことのススメ先日、久しぶりに図書館をブラブラしていたら「池上彰の世界の見方 北欧」という本が目についたので手に取ってみました。 本書は、情報提供者のコメントを平気でパクると言われる池上さんと、原作改変問題やコメント捏造問題で注目されている小学館という、マスコミのエゴを体現する2大巨頭のコラボなので、実際の北欧の現実よりもマスコミの事情を強く反映しているだろうことは容易に予想できますが、一応、読んでみました。 それにしても、最近の書物は、タイトルと目次と発行日

    • 日本の保護者が怒り出すようなフィンランドの低い学力を検証する

      「フィンランド政府がフィンランド教育の失敗を公式に認めました」という記事の中で、国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)におけるフィンランドの成績は "日本の保護者だったら怒り出すほどレベルが低い"、と書きましたが、今回はそのTIMSS2019(数学8学年)の結果を見ていきたいと思います。 TIMSSでは、各設問に対して各国の正答率が出ています。つまり、どの単元ができて、どの単元ができない、という国ごとの傾向を把握することができるわけですね。 もちろん自分で問題を解くこと

      • "フィンランド教育は失敗だった"、とフィンランド政府が公式に認めました

        これまでも「なぜ低学力のフィンランドが1位になったのか?」や「まだまだ続くフィンランドの学校教育崩壊」「教育大国フィンランドで若者の学校襲撃が止まらない」等々のブログ記事で、フィンランドの子供達の学力の低さ、うまくいっていない教育の現実などについて書いてきましたが、ここ数年、フィンランド国内でも自国の教育に関して肯定的な報道はほぼ消滅し、否定的なレポートや記事ばかりになっています。 そしてとうとうフィンランド教育文化省が、過去20年の学校教育を否定するレポートを発表しました。

        • Finland Government has Admitted the Failure of Finland Education

          An Important Report Left Unread abroadI have been watching the Finland's domestic media for several years and rarely found good news as far as the country's education is concerned. Rather, Finland is plagued with sad outcomes and events of

        池上彰が教えない北欧

          デンマーク、イヌイット女性強制避妊スキャンダル

          妊娠可能年齢の女性の半数に避妊処置2022年6月、デンマーク政府とグリーンランド自治政府は、イヌイット女性達に対して広範に行われていた強制避妊処置に関して合同調査をすることで合意しました。 ここでいう避妊とは、主に子宮内への避妊リング(IUD)装着を指しますが、この避妊処置が1960年代中頃からグリーンランドの数千人のイヌイット女性達に、本人の了解や親の承諾なく、半強制的に行われていたという事実が数年前から取り沙汰されるようになりました。1966年から1970年の間にこ

          デンマーク、イヌイット女性強制避妊スキャンダル

          フェミニスト先進国でレイプ犯が続々と無罪になる理由

          女性が生きづらいフェミニスト先進国フェミニスト先進国スウェーデンでは女性が安心して暮らせない、という話を以前ブログで書きました。 かいつまんで言うと、警察力の及ばない無法地帯(= vulnerable area or no-go zone)が無数にあり、犯罪者集団が跋扈し、住民が報復を恐れて通報をためらうようなスウェーデンでは、普通の暴力的な強姦(真性レイプ)の多くは暗数になり、夫婦やカップル間の痴話喧嘩(解釈レイプ)ばかりがカウントされているのではないか、というお話でした

          フェミニスト先進国でレイプ犯が続々と無罪になる理由

          地下経済でGDPを "盛っている"EU諸国

          海外大手メディアや日本のマスコミのフィルター経由だと、ゴリッパなニュースしか聞こえてこない北欧ですが、現地紙を直接読んでいると、"学力ランキング1位"の国の学力がビチグソだったり、幸福度1位なのに麻薬が蔓延してたり、男女平等ランキングでトップレベルなのに女性が夜道を歩けなかったり・・、という現実を思い知るので、統計とかランキングは、"当てにならない"、"どうせいじられているのだろな"、"むしろ逆が真実では"、と誰でも懐疑的になります。 それでもですね、経済関係はちゃんとやっ

          地下経済でGDPを "盛っている"EU諸国

          仮病と判明したスウェーデンの奇病

          「あきらめ症候群」という奇病 「あきらめ症候群」というのを聞いたことがあるでしょうか?身体のどこにも悪い所はないのに、子供が話すことを止め、食べることも止め、そのうち目を開けることさえ止め、全般的に生きる気力を失くして寝たきりになる病気です。 この病気は、主に東欧・バルカン半島方面からスウェーデンにやってきた難民家族の子供だけに見られる奇病で、2000年前後から報告されはじめました。投薬や手術などの医学的治療はほとんど効果がありません。しかし、患者とその家族に永住権を与える

          仮病と判明したスウェーデンの奇病

          過去の北欧関連記事

          これまで、「北欧ゴリ押しウォッチ」と称して、様々なブログを渡り歩いてきましたが、ここに過去の北欧関連記事をまとめておきます。参考になる記事があれば幸いです。 初出 Livedoor Blog 2017年4月 スウェーデンのメディアが「移民犯罪」の報道を検閲していたことを認める。 https://hokuou.online/archives/78 初出 Livedoor Blog 2017年4月 教育大国フィンランドで若者の学校襲撃が止まらない https://hokuou

          過去の北欧関連記事

          "世界一お母さんにやさしい国"ノルウェーから逃げ出す母親たち ー その2

          児童保護をめぐる争いが外交問題に外国人家庭の間で児童福祉局対する不満が高まる中、ポーランド領事の Kowalski氏は、ノルウェーにいるポーランド系家族を積極的に支援してきました。彼は、多くの家庭の相談にのり、児童福祉局が警察官を引き連れて "家宅捜索"をしに来たときは、その現場に自ら乗り込むこともありました。 【児童福祉局と警官らによる "家宅捜索"に介入する Kowalski領事】

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          "世界一お母さんにやさしい国"ノルウェーから逃げ出す母親…

          "世界一お母さんにやさしい国"ノルウェーから逃げ出す母親たち ー その1

          国際NGOセーブ・ザ・チルドレンが毎年「お母さんにやさしい国ランキング」というのを発表しています。例によって北欧諸国が上位を占めているわけですが、もちろんノルウェーも1位になっています。 また、あるアメリカの企業が発表した子育てしやすい国ランキングでは、ノルウェーは2位だそうです。日本語で「ノルウェー 育児」とか「ノルウェー 子育て」とインターネッツを検索したら、スーパー・ポジティブなキラキラ記事ばかりでした。 ノルウェーから逃げ出す母親たち しかしながら、近年ノルウェ

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