金曜日のゴミ出しと男の子。

今朝、ゴミを出しに行った。

まだ収集車が来てないからと、急ぎ足でゴミ出し場に向かうと、近所の子連れのママたちがゴミ出し場の前で井戸端会議をしていた。

もしくは、待ち合わせかもしれない。

とにかく私は、1人でいる時、誰にも話しかけて欲しくないモードに突入する。

井戸端会議をしていたママさんたちはゴミ出し場の前をササっと開けてくれた。

雨も降っているし私もササっとゴミを出し帰ろうと思った矢先、下の方から、

『お〜はよ〜〜。』

となんとも間延びした朝の挨拶が聞こえてきた。

なんだか視線も感じてふと声のした方を見ると4歳くらいの男の子がジッとこっちをみてる、ようだ（私は視力が悪いから表情まではわからない）。

とりあえず、ママたちが愛想笑いしてるのを見るに、男の子が私に挨拶してきたようだ。

なんだかほっこりして、でも、1人で話しかけて欲しくないモードにはいっていたことが気恥ずかしい気持ちになりながら、

『おはよう。』

と笑顔で、けれどそっけなく挨拶を返した。

ゴミ出しケースにゴミを出し終えて、そそくさと帰ろうとすると、またまた斜め後ろから、

『ばいばぁい。』

と間の抜けた、けどはっきりした声がした。

下を覗くとさっきの男の子がちょっとだけ遠慮がちに手を振ってこちらを覗いている。

私は思わず、ふふっと声が漏れた。
さっきよりも笑顔で、

『ばいばーい！👋🏻』

と手を振り返すと、男の子も満足気な笑顔。
彼のニコニコ笑顔を見て、あっという間に幸せな気持ちになってた。

挨拶ってこんなにもいいものだっけか？

子供ってすごい。他人との距離が一気に縮まったように感じた、金曜日のゴミ出し。