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新卒で上京して孤独で死にそうになった話。

新生活の季節ですね。新社会人の方にとっては、今週末が初めての週末だったでしょうか。

いつも見ているYoutuberの方の動画を見ていたら、コメント欄で「新生活で孤独で辛いけど、動画見て頑張れそうです。」という内容がたくさんありました。

そうですよね、忘れかけていましたが、私も新卒で上京したときには1年間孤独で孤独で仕方が無かった覚えがあります。今はコロナの状況もあるので、私の時よりもより孤独を感じやすいかもしれません。

今回の投稿ではその当時を振り返ってみようと思います。

卒業ぎりぎりまで遊んでいたせいで、私は新生活に必要なものを全く揃えないまま、東京にやってきました。

引っ越しする際になぜか布団や洗濯機も捨ててしまったので、部屋には冷蔵庫と本しかありませんでした。

駅前のビックカメラに3月末にベッドを買いに行ったのですが、配送するまでに2週間かかると言われ、最初の2週間は床にコートを敷いて寝ていました。

そして、仕事がある日は、なんだか分かったような分からないような仕事のレクチャーを受けて帰ってきて、調理器具も買っていなかったので、夜ご飯は近くのオリジン弁当。

仕事が無い休日、私は大学時代の友達が地元にほとんど残っていたので、東京で誘える友達もおらず、東京をぶらぶら歩いているか、dTVでずっとドラマやアニメを見て、ご飯はオリジン弁当。

そんな生活でよく耐えていたと思いますが、あの時は新生活ハイというか、東京という空間が未だ非日常で、アドレナリンが出ていたのだと思います。

床で寝る日が続こうが、オリジン弁当が続こうが、友達がいなかろうが全く堪えませんでした(オリジン弁当はおいしかったので、今でも大好き。)。

そのまま1年間、私の部屋は陸の孤島でした。

いくつかの社会人サークルに行ってみたものの、田舎者のニオイが隠せていないせいか、なぜかマルチや宗教の人がすぐに寄ってきてしまい、行かなくなってしまいました。

同期とはほどほどに仲は良かったですが、仕事でも頻繁に顔を合わせるのに休日まで同期と遊ぶ気にはなりません。

結局、新卒1年目の最後のほうになると休日はずっとベッドでdTVやニコニコ動画を見て日が暮れるという状況で、さすがにそのころにはアドレナリンも切れてしまい、毎日毎日寂しくてしょうがありませんでした。

東京にはこんなにたくさん人がいるのに、なんで私と友達になってくれる人は(マルチと宗教の人以外)いないんだろうとぼんやり悲しくなり、同時にこれからずっと独りぼっちな気がして、ふんわりとした絶望感というか閉塞感を感じることもありました。

当時、dTVで見ていたのが、「孤独のグルメ」と「銀魂」と「アラサーちゃん」だったので、今でもそれらの作品を見ると当時のふんわりとした絶望が、当時住んでいたマンションの1室の空気と一緒に思い出されます。

その後、社会人2年目になって友達が上京してきたのをキッカケにシェアハウスを始め、同期と休日も遊ぶようになったりして、少しずつ私の孤独は解消されていきました。

東京という土地が、自分にとって孤独の地ではなくなったのは、社会人3年目くらいのときだったように思います。

もし、これを読んでいる人の中で同じような気持ちを抱いている人がいればお伝えしたいです、孤独を感じている状況も、孤独を感じてしまうことも、あなたのせいではありません。

昔、大学の授業で教えてもらったのですが、一人暮らしという生活スタイルは人間の歴史からすると最近らしいです。

そりゃそうですよね、原始人の時には一人暮らしでなんて生きていけませんし、江戸時代や明治大正あたりの時代も、若いうちは知り合いの家に下宿したり、学校の寮に住むことが通常だったので、一人暮らしというのは実は人間のスタンダードな暮らし方では無いらしいです。

そう思うと、知らない土地で一人暮らしをしているのって、人間の体のメカニズムには反しているめちゃくちゃハードは状況なわけです。

そんな状況で、寂しいと思うことは当然です。あなたが甘えているわけでも、子供だからでもありません。

もしあなたが当時の私と同じように孤独を感じているのであれば、すぐに友達を作ったりすることは難しいかもしれませんが、寂しいと思っている自分を否定しないであげてください。

寂しいと思っちゃだめだ、自分でなんとかしないとと思うと、当時の私と同じような閉塞感や絶望感を感じてしまうと思います。寂しくて孤独なときは、寂しいよ、と思って良いんです!カッコ悪いことでも何でもありません。

状況もすぐに改善しなくて大丈夫です、寂しいなという気持ちを抱えながら、Youtube見たり、アニメを見たり、お菓子を食べたりしましょう。毎日、働いているだけで満点です。

少なくとも私はそう思って6年社会人をやってきました。今のところ、そんなゆるい感じでも何とかなっています。頑張らないように、頑張りましょう。


★補足

寂しいなと思ったら、ちょっと疎遠になっていた友達を「寂しいねん!リモートでも良いから飲もう!」と誘うのも良いと思います(私はこれは苦手で出来ないのですが。)。

都内や大きな都市に住んでいるのであれば、知り合いがいなくても受け入れてくれるシェアハウスもいくつかあると思うので、そういったところを検討しても良いと思います(私はこのシェアハウスが性に合っていました。)。


 

今後も継続的に記事を書き続けていく予定です。 100円くらい投げてやっても良いかなという方がいらっしゃったら、とっても嬉しいです。ぜひよろしくお願いします!