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娯楽としての料理。

昔から、結構料理をすることが好きです。

すごく凝った料理が好きというより、スーパーに行って、食べたいものをぼんやり考えながら買い物をして、作って食べるという過程が好きです。

食べると美味しいという点ももちろんなのですが、料理をすることは私にとっては工作近くて、料理雑誌を読んだりして、何を作ろうかなと企画する中で色使いや、味を想像している段階で五感が刺激されて心が元気になってきます。

今の時期であれば、きんきんに冷やした真っ赤なプチトマトを噛んだ時に、ぱきっ、じゅわっと濃いリコピン達(リコピンに味があるわけではないと思うけど)が口に広がる感じとか、てりてりに焼いた魚を箸で割ってご飯に乗せたときの香りを想像しているだけで大分幸せな気持ちになります。

その上で、スーパーに行って、材料を選んだり、思った材料がなかった時に代替品を探したり、安くて旬な食材を見つけた時にレシピを再構成することもわくわくします。

魚は特に季節によってラインナップが変わるので、面白くて毎日魚コーナーを覗いてしまいます、この間はクリガニという毛が生えた握り拳くらいの蟹が生きたまま売っていて驚きました。ちなみに、クリガニはお味噌汁にしたら蟹の風味がして美味しかったのですが、毛の部分に具がたくさん引っかかってしまいました。

材料を仕入れた後、仕事の息抜きにちょっとずつ下ごしらえや漬け込みをしておくとご飯の時間には味が染みていて、それを確認するのが楽しいです。植物の観察日記をつけているのと同じ感覚ですね。

いわずもがな、食べることはもちろん楽しいです。食欲は人間の3大欲求ですからね。でも、一瞬で食べてしまうので、意外と作るまでの過程のほうが楽しいかもしれません。

自粛になって以降、以前に増して自炊が増えたことで、食べるという自分の生活の超根源的なところを自分で支ていると感じられるようになって、謎の自己肯定感が生まれてきました。

この調子だと、材料から作ってみようってことで、あと10年くらいしたら畑とか始めそうだな、と冗談でふと考えたら、結構それ良いなと思ってしまいました。プランター菜園とかならできるかな。



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