マガジンのカバー画像

ASARI NOTE

397
ASARIによるライナーノーツのような音楽紹介です。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

WOO - A La Luna

本作が3作目になる兄弟ユニットのバレアリックな1991年のアルバム。筆者はリイシューで知った…

ASARI
11か月前
3

Roedelius Schneider - Stunden

レデリウスはどこで誰と奏でても常にシンプルなメロディーと美しいサウンドスケープを提示して…

ASARI
11か月前
3

Bitchin Bajas・Bonnie Prince Billy - Epic Jammers and Fortunate Little Ditties

ボニープリンスが今回組んだのはラジカルなドローン作の多いビッチンバハス。SSWらしさと親し…

ASARI
11か月前
2

Brainticket - Celestial Ocean

オルガン、フルート、エコー、シンセサイザー、1974年、幻想のプログレ。楽器やレコーディング…

ASARI
11か月前
3

Matthew Halsall - ONENESS

過去の未発表作を集めた編集盤だが寄せ集めというより静かに流れる一定のテンポを意識した一つ…

ASARI
11か月前
2

Like This Parade、ayaradio727、ALEDONO - The Faveur(Chant)

ALEDONOによるピアノ独奏に歌唱を後から乗せたものだという本作はクラシカルな要素とLike This…

ASARI
11か月前
4

The Doors - The Soft Parade

冒頭からストリングスのアレンジに驚く本作は1969年、彼らの4作目になるアルバムだ。ハクスリーの著作から拝借したというバンド名や、ジムモリソンの生涯や彼の残した言葉の鋭さはともすると本作の柔らかなアレンジにしっくりこない部分があるのかもしれない。それでも筆者はドアーズというと本作を思い浮かべる。 Tell All The Peopleはオーケストレーションもコーラスも含めて壮大な作りで本作の方向性を示している。その方向性のままシングルヒットしたTouch Meの勢いある雰囲

UNITED VIBRATIONS - The Myth Of The Golden Ratio

ロンドンのアフロジャズファンクバンドがニュージャズミュージックを多く輩出するUbiquityから…

ASARI
11か月前

NewJeans - Get Up

リリース以来話題になっていたNewJeansの新譜は明確にUKガラージに寄せたサウンドが素晴らしか…

ASARI
11か月前
1

Greg Foat - The Mage

グレッグフォートの自身の鍵盤楽器のみならずあらゆるサウンドのアナログへのこだわりと徹底し…

ASARI
11か月前
2

Soul Mission - View

1990年代のあらゆる要素を詰め込んだようなアルバム。例えば1990年代初頭のころのインディーダ…

ASARI
11か月前
4

Alva Noto - This Stolen Country of Mine

アルヴァノトの2023年本作はドキュメンタリー映画のサントラという位置付けになる。ノイズ混じ…

ASARI
11か月前
4

Oscar Jerome - Breathe Deep

Kokorokoと並行しソロ活動を行なっていたオスカージェロームがバンドを脱退してソロに専念、本…

ASARI
11か月前
4

HASYMO - The City of Light

3人の演奏、ベース、ドラム、ピアノを全編に施した素晴らしい作品だと思う。このアプローチのトラックをもう少し聞いてみたかった。タイアップ2曲と各々のバージョンが収録された4曲入りのEPは、ポップであることの要素を最大限詰め込んだサービス精神と派手さやキャッチーな要素を排した純度の高い演奏を兼ね備えた作品だと思う。 ベースが入って空気が引き締まるところがどことなくテクノドンのSilence Of Timeを思わせるThe Cit of Light。テクノドンでの和声感のトリッキ