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バカな父親のおかげです

もはや死語と化しつつあったエンゲル係数という単語。コロナによって、復活したようですね。

▶▶▶エンゲル係数が急上昇【NEWSポストセブン】

私の子供時代。高度成長時代とはいえ、わが家は貧乏な下町家族。にもかかわらず、食べ物にはかなりお金を使っており、大人になって思うのは分不相応な食生活を送っていた変な家だったということ。

父親の給料日には、高級すき焼き店に家族でGO。親戚が来るときは自宅でトンカツ、何かあればウナギのかば焼き、という具合。

中学生になり、連れて行かれたのはステーキハウス。洋食マナーを教えられました。フォークの背にご飯を乗せる、あのやり方ですね。えらく高い店だったのを覚えています。

高校生になると父親行きつけのナイトクラブに同行。今だと補導されますが「なんたらフィズを頼むべし。フルーツ出たら帰れの合図」と指導されました。社会に出た時、酒が飲めなければ危険な目にあうぞ、という教えです。

そんなこともあり、概して我が家はエンゲル係数の高い家で、今考えると、食事に関しては分不相応に贅沢をしていたように思います。いつも家計は火の車さ~(T_T)。

しかし今や、日本の外食は激安路線。昭和の贅沢飯は庶民飯となりました。手作り飯は淘汰され、工場生産飯やセントラルキッチンが当たり前の時代。消費地と生産地は遠くなりにけり。

ところがコロナで家庭に変化あり。外食減って、家庭の食費が増加とのこと。飲食業界の人手不足も含めて、いろんな分野で変化が起きているようですね。日本の産業全体が、どういった方向に向いていくんでしょうね。

ということで朝ごはん。素朴な人参シリシリ~。

前日は、干物でした~(^^)v

いまとなれば常識外れのバカ父でしたが、唯一良かったことは「どんな店に行っても、歓迎される客になれ」という教えでした。サービスする側から「来てほしい」と思われるお客さんになれってことですね(^^)v。

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