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バリアは、人の力で超えられるよ

沖縄で、心のバリアフリーステッカープロジェクトが始まりました。

環境的なバリアフリーが整っていなくても、ゆいまーるや心配りでバリアを解消しようとする商業施設などにステッカーを貼ってもらい、車椅子ユーザーが一歩を踏み出す勇気をサポートしようとする取り組みです。

バリアフリーからユニバーサルデザインへ

バリアフリーとは、障害者や高齢者の社会参加を困難にする障壁をできるだけ取り除こうとする考え方です。今ある社会の問題を、後付けで解決することですね。

そもそもは、1950年、デンマークのバンク・ミケルセンという方が提唱したノーマライゼーションという考え方が出発点でした。

「障害者を排除するのではなくて、健常者と均等に、当たり前に生活できる社会を実現しよう」という取り組みです。

当時の日本にその余裕はなく、1970年代に入り、やっと「障害者の社会参加」が検討されるようになりました。これが日本のバリアフリーの始まりです。

住宅や道路、交通機関、公共施設など、バリアフリー化されていない設備に、機能を付加することで少しずつ改良されている状態です。

ユニバーサルデザインの時代が始まっています

障害者、高齢者、妊婦さんなどを対象としたのがバリアフリーであるならば、国籍、年齢、言語、身体状況問わず全ての人が、どのような状況であっても快適に使えることがユニバーサルデザインの基本です。

これは1980年代に、アメリカの工業デザイナー、ロナルド・メイスさんが提唱したもので、例えば、車いす利用者のニーズは、ベビーカー使用者のニーズと近い。つまり、誰かのためになることは、みんなのためになる、全ての人にとって快適なデザインをしましょう、ということです。

人間中心設計。ユーザビリティデザインと言えますね。

最近、信号機の色や、自販機、販売機などのボタンの色が変化しているのをご存じですか。スーパーマーケットのキャッシュレス機も、赤の色がオレンジに傾いています。

これ、色覚異常の人に配慮したユニバーサルデザインです。ちなみに私は視覚情報に関するユニバーサルカラーの公式アドバイザーです。

色覚異常者は、日本人男性の5%(20人に1人)、白人男性の6~8%、黒人男性の4%だから、けっこうな割合で存在しているんですね。簡単に言うと、緑と赤、ピンクと水色が見分けられない人がいますし、高齢者もまた黒と紺が見分けられないなど、色の認知機能が衰えてきます。

さて、新しい設備に関しては、最初からユニバーサルデザインで作られるようになりましたが、私たちの地域社会は、デコボコのバリアだらけです。

これを今すぐ、機能的に改善するには費用がかかることだし、正直、難しいですが、お金をかけずにバリアフリー化を進展させることは可能です。しかも簡単に。

それは、私たち一人ひとりの考え方を変えればいいだけのこと。ゆいまーる、です(^^)v

私も記事を見て参加しました

例えば、うちの家業ビッグメガネ那覇は入り口が車イスではあがれません。でも、みんなで手伝えば、いいだけのこと。なんくるないさー、です。

これ、お金はかかりません。

外出できないお客様がいるならば、出張検眼すればいいだけのこと。

問題は、何もありません。

要は、私たちの心次第。

心のバリアフリーステッカープロジェクトでは、参加してくれるお店や施設を募集しています。誰もが安心して利用できる、みんなの居場所になりませんか?

そんなお店がどんどん増えたら、大人も子供も外国人も、健康な人も障害のある人も、全ての人が、快適に暮らせる社会になるはず。

心のバリアフリーステッカー沖縄のサイトはこちらです。主催者の島袋さんは、脳梗塞などで体が不自由になった人たちをサポートしておられます。