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#062 スキルアップよりも、まずポジションを獲りに行け

photo: 2020年10月の穂高連峰。

令和時代のキャリア形成

18年間の社会人経験で、僕は何度か配置転換や昇進、転職を経験してきた。※いまのところ、幸いにして降格の経験はない。
誰もが給与や休暇、業務内容など条件の良いところで働きたい、というのは本音であろうが、実際そのビジョンに向けて行動を起こしている人は少ないと感じる。そこで今日は、少ない僕の人生経験とこれまで読んできたビジネス書を総動員して、キャリアについて提案をしたい。それは

スキルアップよりもまずポジションを獲れ。
というものである。

ポジションが先、スキルは後

コツコツと自己研鑽に励み、常にインプットを欠かさず、社内昇進を目指している読者の方も多いだろう。●●のスキルを通信教育で身につけて、転職を目指す、という方いるかもしれない。
でも僕の提案は逆だ。先になんとかポジションをゲットしてしまい、不慣れな実務の中で実力を上げて行った方が早いし、何よりリアルな経験値が積まれていく。特に30代以降は、まず、ポジションを獲りに行った方が良いと思う。

人間には環境適応する能力が元々備わっているので、意外となんとかなるものだ。

一方、資格取得などのいわゆる「お勉強」は実社会で役に立たないことも多い。それどころか、上位職者に毛嫌いされるきらいもある。

社内ポジションの変更も視野に

この記事で僕が言いたいのは、転職をしなさいということではない。社内であっても、部署異動を願い出るなどしてポジションを獲れば、仕事の幅は広がってゆく。横のチェンジである。しかしながら、意外とみんなそれをしない。

一方、縦のチェンジはどうだろうか。

数年後に管理職を目指して自己研鑽しているくらいなら、上司に「来年度は私に主任を任せてていただけないでしょうか。」などと相談すれば良い。手を挙げた人にポジションを与えるのは完全な組織ではないだろうか。お上が退職居するまで我慢するなんて、愚の骨頂である。人生は短いのである。年齢の若さや経験不足だけが理由でそのポジションにつけないと諭されるのであれば、その職場に未来はないのでさっさと転職してしまった方がいいかもしれない。

年功序列制を全否定する気はないが、僕は日本社会の負だと思っている。10代でも会社を作る時代なのだ。

みんなプライドが高すぎる

僕は大学院時代の恩師に就職の相談をしたところ、こんな言葉をいただいた。
「うちの卒業生はさあ、みんなプライドが高すぎるんだよ。自分の実力の3割増しを求められるポジションになんとか就職して、1〜2年は泣きながら仕事すれば、嫌でも仕事はできるようになる。でも、みんなプライドが高いから、今現在の実力で通用するところを選んでしまう。そうすると、長時間労働を強いられる割には成長の実感が持てず、疲れちゃって、結局は条件が下がる転職を繰り返してしまう。
長い目でみれば、最初からキツい方を選んだ方がいいんだよ。楽を選んだつもりでも、結局仕事は大変なんだから。」

背伸びして、失敗して、叩かれろ

誰だって不慣れな環境は嫌だし、過度なプレッシャーは避けたい。だからこそ、そこに敢えて手を挙げ、チャレンジする人はそれだけで希少なのだ。価値がある。

失敗を伴わない挑戦はそもそもないのだから、気構えずにチャレンジすれば良い。僕もいまだに(心で)泣きながら仕事をすることがあるし、心ない批判や叱責を受けることもある。そもそも、世の中は理不尽だらけなんだし、ユートピアは存在しないのである。

だから他人の評価はほどほどに聞き流して、自分の目指す姿に向かって集中すればよいのである。有料セミナーより、プログラミング教室より、英会話を磨くよりもまず、

ポジションを獲りに行こう。

あなたのサクセスストーリーはそこからだ。

62日目 おわり。