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#006 僕は記憶力が弱い

記憶力が弱い

タイトルの通りだ。今日は書くのをここで終わりたいくらい、僕はこの事実に悩まされてきた。コンプレックスの一つなので、敢えて「悪い」という表現を避けている。

ちなみに僕は、普通に義務教育を受け、高校、大学を留年することなく卒業し、国家試験にも合格している。そして35歳で大学院を修了した。

でも、記憶が弱くてずーっと困っている。

記憶をざっくり分類分けすると

記憶というのはざっくりと下記のように分類できるらしい。

認知症ネット https://info.ninchisho.net/symptom/s20 より引用

私はこの図で言うところのワーキングメモリが平均よりもかなり劣っている気がする。そして、中・長期的な陳述記憶、中でも意味記憶が弱い。

すっぽかす子供時代

昔から他人に依頼された事をすっぽかしてしまう子供だった。小学生3年生の頃、担任の先生に、ある文書作成を任命されたのだが、提出期日にまったく手をつけていなかった事が発覚。放課後、横に座る先生に叱られ、泣きながらながらその課題を完成させた事がある。(←こういうエピソード記憶はまあまあか。)課題が何だったのかはよく覚えていない。ただ、今でもはっきり覚えているのが「自分が任命された仕事を、先生に叱られてもなお、まったく思い出せなかった」という事実だ。

受容と対策

やがて高校生、大学生になり、自分は人よりも記憶が弱いのではないか?と少しずつ気になるようになる。勉学においては、人よりも多く何度も繰り返さないと覚えられなかった。そして、社会人になり、更にそれは顕在化した。病院勤務時代に気づいたこと。それは患者さんの一般情報(バックグラウンド)がなかなか覚えられない事だ。当時、誰にも言えなかったのだが、これは事実である。患者さんの事は、カルテとは別に自分専用のノートを作ってこっそりまとめていた時期もあった。

怠惰な僕も、それなりに対策を打つようになった。まずは手帳だ。2014年から、行動記録をつけるため、1日1ページの手帳を愛用している。これは、確か斎藤孝氏の本を読んで実践し始めたのだが、

1日10回手帳を開きなさい。

である。手帳には何でも書く。仕事もプライベートも何でもあり。色分けはしない。これだけで、行動に迷う時間が大分減ったように思う。要は、記憶に頼らない術を選んだのだ。詳しいことはわからないが、メモを手帳に書き留めておくことは、脳のメモリーの節約につながり、疲れにくくなる効果もあるような気がする。

できそうでやってこなかった事

現職を担当してからは、覚えておかなくてはならないことがとてつもなく増えた。いちいち手帳にすべての事を書いていては仕事が追いつかないし、手帳のスペースもすぐに埋まって真っ黒になってしまう。

そこで最近、新たに対策をとることにした。方法は極々シンプル。

仕事をこなしながら、「今日の出来事」と題したワードファイルに、自分がやった仕事、耳に入ってきた情報、営業記録、会議の内容、気になっている事をとにかくリアルタイムで打っていくのだ。つまり、仕事中はこのファイルを開きっぱなしにする。正直、記憶さえよければこの作業は不要だ。本来こなさなければならない作業の手も止まってしまう。僕の周りでこれを実践しているスタッフは皆無。だが、僕はやらなければならない。記憶力が周囲よりも劣っていると思っているから。

これを始めてから思わぬ効果が表れ始めた。

・プレッシャーから来る仕事中の不安感・恐怖感が減った(ゼロではない)

・東京本社へ毎週書いている報告書作成も1/3くらいに時短された。これには自分でも驚いた。そりゃそうだ。毎日数十行もネタを書いていれば、1週間で4~5ページくらいにはなる。これらを要約するのは大したことではない。

これが、このnoteを始めようと思ったきっかけでもある。実はnoteよりも前からアウトプットを始めていたのだ。

やっぱり忘れてしまう

僕は何でもすぐに忘れてしまう。健忘症とまでは言わないが、このゾーンにいる人は他にもいらっしゃるのではないかと思っている。僕もこうやって公表するのは始めてだ。もしかしたら、思い込みなのかもしれない。できればそう思いたい。

他にも、読字障害疑い(←本好きなのに)。理解力の弱さというのもあって、僕は人の話を聞いて意味を正確に理解するのが苦手(どの言語でも)。会議はいつも恐怖である。

それはまた別の機会に書いてみたいと思う。

ところで、僕の脳は悪いことも結構忘れちゃうのでらしい。幸福度は高い理由はこんなところにもあるかもしれない。短期的には良く落ち込むけどね。

さあ、明日もこの脳で闘ってみるよ。これしか持ってないしね。

おやすみなさい。



第6回 おわり。