80億総発信者時代の情報戦略。IではなくYouを主語にストーリーを語れ
地味に続けていたブログ毎日投稿が早くも途切れ1週間以上空いてしまった。。(ぼく以外にとっては本当にどうでもいいことだけれども)ドラマの撮影が再開し、やはり外に活動に出だすと途端に腰を据えて発信する時間をとることが難しくなる。
…と、ぼくのような凡人はできない言い訳を探す。そのひとつがこの記事を読んでしまったからだ。
"ルーティーンの鬼"イチローの珍しいインタビュー記事。引退後が気になっていたので入れ食いで見てしまった。
1人称ではなく3人称で語ってもらえる人になれ
これだけ個人が容易にメディアを持てるようになった時代に、自分発信でメッセージを伝えることをしない理由が語られている。(イチローレベルまでいったら、逆にSNSをやっていて欲しくないという勝手な理想もあるが苦笑)
それでもイチローは、自分で発信するよりも、「第三者」を通してメッセージを伝えてきた。その方がより長く、深く伝わっていくと考えているからだという。
第三者に作為的に発言が切り取られ、真実を歪められるフェイクニュースが横行している現代において真逆の考えである。それほどまでにイチローへのメディア側の信用が高い証拠であろう。(間違っても国宝級の偉人をいじれないプレッシャー)
「ただ、どんな時代になっても、ITなどのテクノロジーを生かしつつも、同時に、現地に行って『体感』することに対する思いも、僕は強い。薄く広くではなく、狭くてもいいから、より深く物事を捉えたいんです」
本当に野球だけをやってきた人だろうから、最近のSNSなどメディア事情に明るくないということもあるかもしれない(勉強熱心な方だからそんなことはないと思う)が、もちろんリアルな体験が重要であることに異論はないけど、テクノロジーにも体温を持たせることがこれからは大切になってくると考える。
※ちなみに、SMBC日興証券がこんな面白い企画をやってますね。
だれだって何者かになりたい
この本にも書かれているけど、
人が動く理由は2つしかない。
性衝動か偉くなりたい願望だ。
※中田のあっちゃんの解説が鬼分かりみなのでおすすめ↓
結局、人は誰かに知ってもらい、認めてもらい、モテて敬われたいから、表に出るし情報を発信する。
「好きの反対は嫌いではなく、無関心です」by マザー・テレサ
※正しくは「愛の反対は憎しみではなく、無関心です」だけど
何を言うかではなく誰が言うか
ただそのうえで、この情報過多時代では、もはやちょっとググってまとめればできあがるような情報が大量生産され溢れかえっている。飽和量はとっくに超えているのだ。
つまり価値のある情報とは、どこでも手に入る机上の知識ではなく、だれかの物語。自分にしか語れない、自分だからこそ語れる具体的な体験がベースとなったストーリーである。
※って、西野亮廣さんが言ってますよ。
じゃあ、ぼくのような凡人はどうすればいいか。
では、ボクみたいな人は、どうやって後天的にキャラクターを確立させていけばいいのでしょうか。
その方法はたったひとつで、やらないことを決めればいいのです。
なるほど。
つまり、制限が、才能やキャラクターを生むということ。
「なんでもしていいよ」という自由な環境からは、才能や際立ったキャラクターが生まれにくいのです。
三谷幸喜さんも言ってた。決まりごとがないとなにも書けない的なことを。制約があるからこそ物語を創り出せると。
持っているものを手放さないと新しいものを掴めない
うむ。それじゃあまず、SNSとゴシップニュースのダラ見をやめよう。そして誹謗中傷はもちろん。(もともとそんなにしないようにしてるけど、ついついやっちゃう系なので)
あと、完璧主義である本の精読と、時間を切り売りする労働も。
つまり、未来につながるストック型の資産(コンテンツ)をつくることに集中して投資する。
えっと…そんなこんな言っているとまた情報発信のハードルが上がってしまうが、完璧主義を捨てる覚悟と、嫌われる勇気。有賀雄規。
そして、いま一度言おう!イチローの名言を。
確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない
与え合いの恩贈りで巡る世の中になったらいいな。 だれでも好きなこと、ちょっと得意な自分にできることで、だれかのためになれて、それが仕事にもできたら、そんな素敵なことはないですね。 ぼくの活動が少しでも、あなたの人生のエネルギーになれましたらうれしいです。