畑とワイン|移住者の田舎暮らし|

この春、東京から地方に移住。週一更新改め、月1更新目標。記事にスキをいただけるととても…

畑とワイン|移住者の田舎暮らし|

この春、東京から地方に移住。週一更新改め、月1更新目標。記事にスキをいただけるととても励みになります🙇WSET Level2。ワイン、山、アート、エネルギー、器、服部文祥、星野道夫が好き。好きな言葉「短い一生で心惹かれることに多くは出会わない。もし見つけたら、大切に、大切に」

最近の記事

有機農業とプラスチックの共犯関係

稲作でメジャーに使用されている「一発肥料」という堆肥があります。プラスチックの殻を使用することで、堆肥の効果が穏やかに進行するという利点を持つ製品です。この一発肥料のマイクロプラスチック問題がNHKで取り上げられたと知りました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210518/k10013037271000.html 稲作によるマイクロプラスチック問題農薬や化学肥料に対する消費者・生産者の感度は上がっていますが、生産過程で発生する廃棄プラス

    • 畑の様子

      移住して2ヶ月ほどが経ちました。週一どころか月一更新になってしまいましたが、葡萄と畑の進捗をまとめてみたいと思います。 葡萄の様子 葡萄の苗木を不織布鉢に植え替え。4月下旬に元気な芽が2.3個だけ残るよう芽かき。敷地内の柵を利用して、コルドンに仕立てることに決める。日中の乾燥が激しいので途中から鉢に藁マルチを導入。劇的に改善。 醸造用葡萄で生育が良いのは、圧倒的にソービニオンブラン。これだけ台木が3309(耐寒、耐乾)。夏にどうなるかはまだわからない。次に生育が良いのは、

      • 移住先への初来客

        毎日更新の目標から早々に脱落しました。いさぎよく、今後は週1更新に目標変更することにします。言い訳がましいですが、日々目まぐるしく、整理が追いつきません。 嬉しい来客先日、移住先に初めての来客がありました。hottate メンバーと愉快な仲間たちです。hottate は、「暮らしをクラフトし続ける」をテーマに、ホッタテ工法で家を作ったり解体したりしている面白い建築集団です。 https://www.hottate.com/ hottateの作業後(微力ながら参戦、人生で

        • 農業は計画とコミュニケーションのスポーツ

          農業は計画のスポーツ 畑の整備を始めて数日が経ちました。農業は計画のスポーツだということをつくづく感じます。天候と時間、道具、ルート、エネルギー(食料・水)をどう組み合わせていくか。例えば、ハサミひとつ忘れただけで、十数メートルを往復しなければならなくなります。人には体力の限界があるので、エネルギー効率と時間効率を考えながら作業しないと、大変なことになります。必要となる可能性のある道具は何か、どの導線で移動するのが良いか。日々こうしたことを考える頭脳戦です。 農業と登山の共

        有機農業とプラスチックの共犯関係

          日常を語るとき

          移住を日常として過ごした現代美術家・村上慧さん移住して数日経ちました。ただただ、日々の出来事の新鮮さに圧倒されています。日記はつけていますが、整理や抽象化が全く追いつきません。 そんな中、村上慧さんという現代美術家のことをよく思い浮かべます。村上さんは、自作の発泡スチロールの家を背負って、その家に寝泊まりしながら日本中を歩いた人です。震災をきっかけに定住生活をやめ、およそ1年間、移住を日常として生きました。その様子は「家をせおって歩いた」という日記形式の書籍にまとめられてい

          移住とキャリア

          いずれ「仕事」はAIに置き換えられる近しい友人に、移住をきっかけにいったん仕事から離れるという話をしたら、不安はないか?と聞かれました。 自由に専門職を楽しんでいるように見える友人は、一方で、30代のうちにどこまで自身のキャリアを高められるかに力点を置いているようで、意外でもありつつ、頼もしく感じました。 私は、数年ほど前から仕事観が大きく変わりました。リニアな成長をしたところで、自分の仕事の大部分はAI に置き換えられるし、そうなるべきだと感じています。 やるべきこと

          東京に移住する人へ

          東京で新生活を始める人へ。暮らしのアドバイス私は東京を離れますが、この春から東京暮らしを始める方も多くいると思います。偉そうにアドバイスできる立場ではありませんが、元住人として、いくつか東京ライフを楽しむヒントを紹介できればと思います。 出会うことまずは、出会うこと。東京は人生の交差点です。人が織りなす文化の交差点でもあります。面白い場所に行き、人に出会い、それを通じて自分を変えることを楽しんでください。価値観というのは思っている以上に柔らかいものです。私は、星野道夫さんや

          ワイン移住の決め手〜40以上の市町村を回って気づいたこと〜

          移住先を決めるまで、40以上の市町村を回りました。葡萄栽培、特に醸造用葡萄を育てたかったので、当初の本命は北海道。 一般的に産地としては山梨や長野が有名ですが、気候変動の影響で、醸造用葡萄栽培の適地は北に移動しています。暖かいと病害に遭いやすかったり、完熟早くて酸が残りにくく、栽培が難しいようです。 北海道では、10以上のワイナリーや葡萄畑を訪問し、生産者さんのお話を伺いました。リタファームさん、ドメーヌ・タカヒコさん、登醸造さん、ドメーヌ・ユイさん、ル・レーヴさん、10

          ワイン移住の決め手〜40以上の市町村を回って気づいたこと〜

          葡萄の苗木

          東京の自宅マンションに、葡萄の苗木がやってきました。移住先で育てるために購入したものです。 1LDKの狭い部屋に苗木を植えるスペースはもちろんなく、とりあえずバケツに水を張ってお風呂場で保管しています。その姿はなんとも場違いで愛嬌があります。 本当は、移住先で受け取れるとベストだったのですが、暖かくなると芽吹いて配達中に芽が欠けてしまう恐れがあるため、苗木屋さんの最終出荷は3月中旬のさくらの開花前までなのだそう。 今は植えられないのでどうしたら良いか、と尋ねたところ、1

          さようなら東京

          東京を離れ、地方に移住することになりました。慣れ親しんだ土地を離れるのは感慨深いです。 東京での日常は、仕事、ワイン、ネットフリックス、Uber eats、でできていました。地方での日常は、畑、ワイン、葡萄となりそうです。 移住先は、最寄りのスーパーまで徒歩1時間というしびれる不便さです。でも車買ったから大丈夫! 発信とは無縁の生活を送っていましたが、一念発起してnoteを始めることにしました。地方移住や田舎暮らしに興味のある方に、畑とワインのある暮らしをお届けできれば