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畑の様子

移住して2ヶ月ほどが経ちました。週一どころか月一更新になってしまいましたが、葡萄と畑の進捗をまとめてみたいと思います。


葡萄の様子

葡萄の苗木を不織布鉢に植え替え。4月下旬に元気な芽が2.3個だけ残るよう芽かき。敷地内の柵を利用して、コルドンに仕立てることに決める。日中の乾燥が激しいので途中から鉢に藁マルチを導入。劇的に改善。
醸造用葡萄で生育が良いのは、圧倒的にソービニオンブラン。これだけ台木が3309(耐寒、耐乾)。夏にどうなるかはまだわからない。次に生育が良いのは、リースリング、メルロー、カベルネフラン、ピノノワールの順。甲州は5月にようやく一本発芽。眠り病か。東京で最も生育の早かったシャルドネは、寒さにやられたのか、新梢ごと主枝を短く剪定したからか、仮死状態が続き、4月半ばになって少しずつ新芽が出始める。
葡萄の幼葉にときどき黒い極小の毛虫が葉にいる。何の虫か調べたけどわからない。葉が食害にあっている時があるけど、日中食べている様子を見かけないので、夜行性の虫によるものか。雨の翌日にとてつもなく鉢に密集してくるダンゴムシが怪しい。二度ほどシャルドネの枝にヒメハナカミキリのような虫を発見。何しに来たのだろう。
お世話農家さんから、余っている畑に葡萄を地植えしてよいと言ってもらう。今年は気候に合う品種を見極めて、来年たくさん植えたい。
この土地の特徴は、粘土質だが水捌けの良い土、午後になると吹く強い風、10度以上ある昼夜の激しい寒暖差。果樹栽培が盛んなのがわかる気がする。


畑の様子


移住後すぐに耕運機をかけてもらって(一部不耕起を試したかったけど断念)、牛糞をすき込み、畝立てして50種程度の野菜と花の種と苗を植える。水やりの際ホースでちょくちょく畝を崩してしまうので、近所で竹を切らせてもらって各畝に杭を設置。どこか和風の畑になった。4月上旬に仮払い機で草刈りをしてもらったときはその破壊力に慄いていたけれど、草は1か月で何事もなかったように再生。特に5月になってからの勢いがすごい。2.3週間で完全に再生する。
5月の気温上昇とともに、虫の種類、訪問個体数が増える。モンシロチョウ、モンキチョウはアブラナ科のキャベツ、ブロッコリーに好んで産卵。葉の汁を吸うナガメは、同じアブラナ科でもミズナ、ルッコラを好む。ウリハムシは圃場に3箇所あるズッキーニのうち、一箇所のみを好んで食べ、幼苗を食べ尽くす勢い。隣接するキュウリ、ナスも食べる。スイカ、カボチャにはまだ気付いていないのか食べ跡がない。ネキリムシ(蛾の幼虫)は、マメ科、アブラナ科、キク科、アカザ科などあらゆる植物の茎を切る。ヒマワリまでやられた。大敵。4月にホバリングしまくっていたクマバチは姿を消し、ときどきノイバラの蜜を求めてオオスズメバチがやってくる。迫力がすごい。
ミニトマトは5月頭の幼苗の植え付け時に気温が低すぎたのか下葉の黄化、黒い斑点が出る。病気かと心配していたけれど、気温上昇とともに回復、樹勢もぐんぐん強くなり、順調に開花、結実しはじめる。ズッキーニは移植を嫌うのか、直播とポット植えの生育差がすさまじい。ニンジン、落花生は発芽させるのが難しい。

〜種から栽培〜
【野菜】
トウモロコシ、ダイコン、ニンジン、ブロッコリー、ネギ、ズッキーニ、おくら、ラッカセイ、エダマメ、ホウレンソウ、ビーツ、エンバク、しょうが、ミョウガ、スナップエンドウ、サトイモ、ルッコラ、ラディッシュ、カボチャ、コマツナ、シュンギク、トウガラシ
【花・ハーブ】
チャイブ、ナスタチウム、ヒマワリ、ディル、イタリアンパセリ、オルレア、ボリジ、パクチー、バジル、チャービル、マリーゴールド、オルレア
▼パクチーは殻付きのままでは発芽せず、割って植えたら発芽。

〜苗から栽培〜
【野菜】
ミニトマト、ナス、パプリカ、ピーマン、レタス、キャベツ、トウモロコシ、セリ、フキ、スイカ
【花・ハーブ・果樹】
カモミール、コモンセージ、コモンタイム、レモングラス、フェンネル、バラ、ブルーベリー、ラベンダー、葡萄、オリーブ
▼レモングラスは4月寒すぎて仮死状態だったのが、5月の気温上昇とともに復活。


こうしてまとめてみると、2ヶ月ですごい変化が畑に起きているなとあらためて感じました。
4月頭にようやく咲き始めていたチューリップは終わり、4月下旬に満開になったアヤメも花期を終えました。黄色い花を一面に咲かせていたタンポポは姿を消し、ギシギシがものすごい勢いで大きくなっている側で、ひっそりたたずんでいたハハコグサはその盛りを終えようとしています。
ムクドリやヤマバトが頻繁に畑を訪れるようになり、早朝に訪れるキジの足跡も残っていました。人間ではない生き物の方が主役に思われ、独特のコミュニティ意識が生まれつつあるのを感じます。
一方、人間の知り合いも少しづつ増え、野菜や花、ときに手打ち蕎麦やうどんをいただくことも多くなりました。今の時期は、新玉ねぎ、そら豆、たけのこが絶品。なんとも豊かな日々です。

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