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どんなに不味いラーメン屋でも潰れずにいるのはどうしてだと思う?

ラーメン好きはこの世にごまんといるので、どんなに不味いラーメン屋でも潰れずに営業している秘密を知っているよって御仁も多いだろうけどね?

さて、あなたはタイトルにした不味いラーメン屋が、なかなか潰れずにしぶとく営業を続けているワケを知っているだろうか?

ここに人生の生き方に関する深いエッセンスが詰まっていそうなので、ちょいとだけ明かしておきたいもんだ。

ラーメン屋を開業するのもけっこう大変だぞ!

ラーメン屋さんていうと独立開業するのに、比較的狭い店舗で始められるから開業資金の面でもとっつきやすい飲食店でもあるのだね。しかも狭ければ人件費もあまりかからず、自分が頑張れば何とかやっていけるという気持ちでラーメン屋を始める人が多いのだが、そう簡単では無いね。

店主がいくらスープの素材やトッピングのチャーシューにこだわっても、お客の舌は千差万別、十人十色どころか万人万色といった具合で一様ではないのだ。困ったもんだ。みんな育った家庭が違うし、親の出身地も北日本と西日本ではお袋の味さえ大きく異なっているのだから、そろいようが無い。

そこへきて店主の舌がどこ出身なのかということと、どの店のラーメンにかぶれてしまったかで味が変わってしまうのだね。ガッツリ系が好きな人もいれば、あっさり系だけど滋味深い魚介スープがいいだのと、こだわりが強すぎてうるさいうるさい。豚骨系だってものごっつあるからね?

おっとどっこい、ラーメン談義をしたかったわけじゃ無く、どんなに不味いラーメン屋でも潰れずに営業している秘密の話だった。そうだったね?

ラーメン屋が潰れるわけは?

ヨウスル二、やっちゃいけないことをやっちゃってるというのが、店をつぶしてしまう原因だと思っている。どういうことかというとね、お客さんに「お味はどうでしたか?」なんて聞いちゃいけないってことよ。聞いちゃうと工夫してもっと美味しくしようとするわけだ。がんばって、夜も寝ないでスープを仕込むわけだよ。

その結果どうなると思う?
美味くなったら御の字なんだけど、味の好みは人それぞれだからね?前の味が好きで通ってた人は不味くなったと思うわけよ。それだけじゃ無く、味の感想を言ってた客は最初の味見であまり満足しなかったのだから、もう来なかったりするわけですよ。

するとどうなるか?
あれ?おかしいな、前より美味しくなってるはずなのに、お客さんが増えないぞ・・・。なんて心配になってまたお客さんに聞いちゃうワケよ。お味はどうですか?なんてね。聞かれたら何かしら気の利いたことを言わなきゃってんで、思ってもいないことまでラーメン評論家を気取って喋りまくるのよ。

その結果どうなると思う?
せっかく工夫して美味しくなったと感じて通っていた人がいるのに、またまた味を変えちゃうわけ。努力して、がんばって、夜中も寝ないで、ね?

そして、誰もいなくなっちゃうのだ。ミステリー大将の受賞ってことで本屋の店員も褒めてはくれないのだ。残念だけどさ。

不味いラーメン屋でも潰さないための知恵は?

ラーメン屋さんを始めたら、どんなに不味いラーメンだと評判が立っても、味を変えずに一本通すほうが間違いは無い、と思う・・・きっと。たぶん。

ええ~っと、これ読んで本気でラーメン屋を始めようとしたらダメだよ!
けっこう無責任なこと言ってるんだからね。ここで書いてるのはあくまでも個人的見解ってやつだからね。

それでね、面白いのは、不味いラーメン屋って評判が立ってもかまわないというワケがあるんだけど、そのわけはラーメンの好みは人それぞれだ、ということがラーメン好きには共通の認識として、オーソライズされてるからなんだね。ここですよ、ここ。万人万色というヤツ。

ラーメン通は話題になりさえすれば、必ず行くからね、その不味い店に。自分で食べないと納得できないから行くのよ、不味い店に。「アイツはあんなに不味いラーメンは今まで食べたことが無いって言ってたけど、そんなはずがあるもんか!好みが違うだけだ」そう意気込んで行くのですよ。

そして「いやいや、驚いたね!あんなに不味いラーメンは食べたことが無いって!」とまわりのラーメン好きに吹聴して回るのだ。そう、ものすごく口コミで広がりやすいのが、不味いラーメンの話なのだ。

不味いラーメン屋さんがあるって聞き込んだ段階でラーメン好きはジッとしていられないのだね?「嘘だろ!そんなはずは無い、好みが合わなかっただけさ!」なんて考えて「一度そのラーメンを食べてみよう」と確かめに行くんだよね。意外に自分の好みかも知れないぞ、なんて希望を持ってさ。

その結果、どうなるかというと、またまた「あんな不味いラーメン、食べたことないわ・・・。」っていう口コミを吹聴してくれるラーメン屋の宣伝マンが一丁上がりっ、て事になるのだ。その連鎖で客足は続くということね?

不味いラーメン屋から導く個性の大切さ!

中途半端に美味いとか、特に目立ったところは無いふつうより、徹底的に不味いラーメンのほうが、マーケティング的には断然イケてるって話なんだけど、これって自分たちに置き換えてみるとさ。

人の意見に振り回されて、自分の個性がドンドン無くなっていくというか周囲と同じ色に染まっていくというか、没個性で標準化されてキレイなお化粧箱に並んでニコニコしているだけの、当店一押し店長激アツのお奨めランキングトップ、おみやげ定番セット、みたいな人生になってないかい?

お化粧箱いらんから、過剰包装もじゃまだから、そっちのワケありお得セットてんこ盛りの、ポッキリ料金の目玉商品にしてちょうだい!それも先着限定のヤツにしてね!

ってな感じで人に名指しで指名されるような個性でいられたら、どんなにいいんやろか?きっと小気味よい人生になるんとちゃいまっか!

ってことで 今日のテーマは 
「どんなに不味いラーメン屋でも潰れずにいるのはどうしてだと思う?」
からの、人生哲学、みたいな。

がんばって生きてみるか・・・。
いやいや、そこは のほほんと でしょ!

では!

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