見出し画像

縁の下の力持ち

東京から福岡に拠点を変えて3年がたった。引っ越してきてから3ヶ月した後に、身体に異変が起こり、はじめはそれが何なのかわからなかったが、どうやらこれが自律神経を崩している状態らしいことがわかった。

身体の神経にジリジリと微弱の電気が流れているような不快感、ふわふわクラクラする目眩、突如襲ういわれのない不安感など、他にも今まで経験したことがない言葉では表現できないような症状がたくさん現れ『ただそこに存在する』ということ自体が苦しいという経験を生まれてはじめてした。

今まで気にも留めなかった"自律神経"という機能が、人知れずひっそりとどれだけ偉大な活動を行ってくれていたかを思い知り『失ってから気づく親の有り難さ』のように自律神経というものに心の底から感謝した。

未だに不具合を抱えている私だが、何もしてこなかったわけではなく、目の症状から出たので眼科で検査を受け、目ではないとなって脳神経外科でレントゲンをとり、脳のでもないとなり精神科に行ったものの薬を飲むのが怖く、最終的に市販の漢方と鍼治療でどうにか一番酷い状態を乗り越えてきた。

山あり谷ありで、以前よりは幾らかマシにはなったものの、まだ波があり季節的な影響や心身に負荷がかかりすぎると、またバランスを崩し、崩れると取り戻すのに時間がかかるということを繰り返している。

よく病と共に生きるという言葉を聞いたり、薬と共に生きるのもありだという考えを耳にしたりするが、私はまだその域に達するには手を尽くしていない、というか心を尽くしていないと思っている。何故なら体の異変はただ『転んで怪我をしました』のように外的な刺激だけが要因ではないのだから。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?