海外ドラマ「Lupin/ルパン」
問い合わせ
「ニューヨークタイムスで良い評価をされている「ルパン」は、どうしたら見れるのかな?」と英国風紳士の知人からメールがきました。
「Netflixの限定配信だから契約して見てください。残念ですが今のところ鑑賞する手段はそれしかなさそうです。」と手短に返信しときました。
確かに評価されているドラマだとは噂に聞いていたので、せっかくなので、どんなものか、見てみよーっと。と軽い気持ちで見出したのが、金曜日の夜でした。
「Lupi/ルパン」
アルセーヌ・ルパンをリスペクトし、現代のデジタル機器を駆使し、小説のトリックをなぞるのがキモでした。時代は移り、現代でトリックを、いかに通用させるかととう、なかなか面白い趣向でした。そして全体を通しての、父の死の謎、探偵小説好きには「謎」は必要不可欠ですので。
ホームズ派の私は、小学生用の数冊(813の謎、奇岩城の秘密、ルパン対ホームズ)しか読んでいません。むしろルパンを敵対していました。
ドラマ「Lupin/ルパン」は、主人公オマール・シーのスタイル、特にスーツの着こなしは惚れ惚れしました。ましてや背景は花の都パリだから、その映像は美しい。さながら長時間に渡る映画のようでした。
黒人がルパンとは、どうなるかと思いきや、過去と現代が交差するストーリーが緻密に構成されているため、サクサク進んで行きました。過去を見せることで、現代場面の根拠や動機付けになっているので、物語が肉厚になっていて、ぐいぐい引き込まれて行きました。
そこはかとなく、移民や人種差別、階級社会の有り様が、見られるので、田舎者の日本人である私には新鮮だったかも。実際はもっと強烈なのではないかと思いますが。
驚いたのが奇巌城の舞台となった場所があること、その景観の素晴らしさは、小説を彷彿させるようでした。またルームナンバーが813とか、ガニマール警部とか、知識のない私にも、多少分かるうれしいネタが随所に仕込まれています。もっと作品を読んでたら、さらに楽しめただろうな。
もう一つのお楽しみ
実は当初アニメ「ルパン3世」のドラマ化した作品だと勘違いしていました。だから余計に食指が湧かなかったのです。だからルブランの「ルパン」だったので、納得しました。
今回、車のシーンで、フィアットが使われていると、思わずにやけてしました。「カリオストロの城」で、ルパンと次元が運転していた車だったので。さらにフランスのパトカーのサイレンを聴くと、「逮捕だ!ルパーン!!」と銭形警部の顔が浮かぶとか…一粒2度、楽しいドラマでした。
良作はストレス解消になる
というわけで、昨日、息子にブチギレて眠れぬ夜から朝にかけて「ルパン」を一気に見て、気が晴れました。そうそう問い合わせてくれた、知人の英国風紳士に「オススメの作品です。」と太鼓判を押す、メールを送っておきましょう。
メルシールパン❗️
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