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40代「物」、50代「人」を断捨離。

40代で異業種のビジネス修行で師匠についていた時期があります。看護師としてしか働いてこなかったので、すべてが新鮮、全てが勉強だと、アドバイスを素直に実行していました。その1つとして、人と出会っていくために異業種交流会などに参加し、とにかくいろいろな業界の人に出会うことでした。

起業を目指す人、副業をしている人、自宅でカフェをする人、どの人もきらきらと自分の夢を語っていました。もちろん各業界のセールスの人も来ていたので、オファーをいただくこともありました。Facebookの友だちもどんどん増えていきました。ありがたいことに地元での活動にお誘いをいただくこともありました。でもどこか無理をしていたようで、だんだん人との繋がりを面倒に思うようになっていました。

息子が支援学校の高等部に進学するタイミングで、すべての活動を辞めることにしました。Facebookを閉鎖し、属していた団体、付き合いから退き、小さなビジネスも撤退しました。そして息子の進路開拓のために、学習と障がい者事業所を探すために20ヶ所を越える事業所を見学をして歩きました。おかげさまで信頼できる事業所に巡り合うことが出来ました。

結局、3年間進路開拓のために忙しくしていました。かつて対外的な活動をしていた時の知り合いは、激減していました。人との付き合いは、本当に会いたい人だけです。付き合いのお茶もしないし、頼まれて催しに参加することもありません。それが「孤独」かと言われたら、そうかもしれませんが、「自由」であることもまぎれもない事実です。

コロナウィルスの流行での自粛生活は、流石に人が恋しくなりました。でも会わなくてもメールなどで繋がっている実感はありました。いつもこんな私に繋がってくれている人たちを大切にしたいと思っています。私がそうしたい人の数には、限界があるのです。私のキャパに余る数は無理があります。これでよかったのです。

夫の死をきっかけに40代で「物」を断捨離しました。子どものころから1冊も処分したことのない蔵書を手放したことは、大きな出来事でした。物を処分したあとに、本当に大切なものは、「人」だと思いました。   

しかしどの人も大切にしていくには、体力が必要です。50代のわたしは意図せず、「人」の付き合いを断捨離していたようです。60代になったら何を断捨離するのでしょうか、あとは「家族」かな・・・いつか明らかになる日がくるでしょう。

「断捨離 やましたひでこ」https://ameblo.jp/danshariblog/



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