冬のはじまりー読書備忘録
「今すぐ使えるかんたん Skype超入門」八木重和
オンラインで英語を勉強するために、どの方法が有効なのかを試しています。zoom 、google meet、Skype、まだ他にいくつか試しています。それぞれ使い勝手がありました。今のところSkypeが良さそうなので、使ってみようと思います。
「続あしながおじさん」ジーン・ウェブスター 畔柳和代訳 新潮文庫
あしながおじさんのジュディの親友であるサリー・マックブライドが孤児院の改革をする物語。冒頭がいささか鈍かったのですが、時間がかかりましたが読破しました。
この作品は1914年に書かれた物語ですが、文中(P117)に知的障害児の記述がありました。当時の刑務所にも孤児院にも疑わしい人が収容されているとありました。その人たちを社会的にどうしていくべきか・・・なんて考えるほど、当時のアメリカの社会が成熟していたことに驚きました。ちなみに1914年は和暦でいうなら大正3年です。
「東大教授、若年性アルツハイマーになる」若井克子 講談社
脳外科医である東大教授が在職中に認知症を発症する実話です。若井氏のリビングウィルに「恩師から学んだこと」として、「生きることは死することであり、死することは生きることである」ありました。なんだか心に刺さったので、書き記します。
その病気の成り行きを理解しているがゆえの恐怖を医者も看護師は持っていると思います。ことに長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を開発された長谷川和夫医師が認知症を発症したという報道は衝撃的でした。この本もそのうち読んでみようと思います。
超高齢化社会なので、母数が多いために統計上、認知症が増えるのは仕方ないのですがね。老いるのもちょっと怖いです。
「認知症パンデミック」飯塚友道 ちくま新書
やはりコロナ禍の自粛の影響で、認知症が増加したと考えられる・・・こんなところにもコロナの影響があったとは・・・わたしも含めてですが、あのとき日常を奪われた人を思い起こさせました。
「君にもできる刃物犯罪対処マニュアル: 元特殊部隊隊員が教える危機管理と護身術入門」SOU 二見 龍 誠文堂新光社
実践的な危機管理がわかりやすく丁寧に書かれています。一般人に必要な知識が満載です。必読書です。参考までに過去に読みました「自衛隊防災BOOK」マガジンハウスも役に立ちます。よく「貴野さんは何と闘ってるの?」と言われますが、すべて有事の際に備える危機管理です。
危機管理の重要性は佐々淳行の本で学びました。「まさかわたしが!?」はありません。災害も事故も我が身に降りかかることを想定して考える必要があります。
わたしは神戸の震災ののときに病院で深夜勤務をしていました。幸い影響は軽微でしたが、「病院は火事になりません!」「火災時はカルテを持ち出してください」と言うようなテンパった上司でした。本気で、こんあ人の指揮下では死んでしまうと恐怖感が高まりました。以来、災害対応、事件・事故時のルポルタージュを読み危機管理の参考にしています。
なんせ弱っちい息子を保護しなければならないので、まずはわたしが生き延びねばなりません。
「神主はつらいよ」新井俊邦 自由国民者
オヤジのボヤきを聞いているように、ページがサクサクと進みました。知っているようで知らない神社のお話を興味深く読みました。私はこの神主さん好きです。ますます神社へのお参りが好きになりました。
「自由への手紙」オードリー・タン 講談社
ずっと気になっていたオードリー・タンの本をやって読みました。一言でいうならオードリーは天才でした。かつあらゆることから自由を得た人でした。この人物を見つけ出し重用した台湾という国もすごいと思います。
わたしは人に対しては性別ではなく「人」としてみています。あたりまですが性別の前に「人」であると認識しています。だからLBGTQなど枠組みを作るのは、好きではありません。性的嗜好なんて人それぞれだから、世間に表明しなくていいと思いますので。男女もLGBTQも障害者も健常者も、みんな「人」でいいんじゃないかなとアバウトに考えています。
なんてクレバーな回答!ちょっと分かり合えたような気がします(いやいやおこがましいですね、スミマセン)
樋口恵子「90歳になっても、楽しく生きる」大和書房
わたしにとって90代は未経験の年代です。だから大いに参考になりました。しかし生まれた年、生きてきた社会、現在とは社会保障制度も変わっている可能性があるので、一喜一憂することないように心がけています。あくまで参考書として読了しました。
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この世に存在する本は、人が一生かかっても読みきれない膨大な量です。それでもわたしが手に取る本、手に取っても最後まで読めない本もたくさんあります。最後まで読めた本には格別のご縁を感じるのです。また面白い本に出会えたらいいな。
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