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「推しメン」のいる生活

「アイドル」

中学のころ、同級生がたのきんトリオにキャーキャー言っていた横で、「ふーん」と眺めていました。乗り切れない私と、アイドルに夢中な友だち。ちょっと羨ましい気持ちがありました。
当時の私は、機動戦士ガンダムに入れ込んでいました。シャアのことは今も好きだけど、ファーストガンダムの作品自体が素晴らしいと思っていました。マイペースで「ガンダム好き」を邁進していました。その後、「赤川次郎」、「松任谷由実」と変化していきました。

20代のころは、米米クラブのファンクラブに入り、ライブに行ったり、コスプレ(洋裁を習っていた友だちに着せられた)したりしていましたが、カールスモーキー石井を推すではなく、バンド自体のことが好きでした。
ご贔屓のメンバーは、バンドメンバー兼BIG HORNS BEEのフラッシュ金子さんが好きでした。サックスを演奏している金子さんは、本当に楽しそうで、見ている私もウキウキしてきたものです。

最近、朝ドラ「カムカムエブリバディ」の音楽担当をされていて、テレビ番組のインタビューで、サックスが吹けなくなり、音楽家として再起したと知りました。かつての活躍を知るものとして、その近況に涙したものです。

宝塚歌劇も、福山雅治も友だちが連れて行ってくれたけど、宝塚は4ヶ月で解熱し、福山に至ってはライブが終わるとすぐに平熱に落ち着きました。
その後、ジャニーズや韓流ドラマと勧められる機会がありましたが、微熱にもなりませんでした。
加えてサッカー、野球などスポーツ界でも見つけられませんでした。そうそう野球は星野仙一が乱闘しているときが一番好きでした。乱闘していない時の星野は、別になんてことありません。揉め事がはじまると、父が私に声をかけてくれたものです。あとは興味なし。

「推してみたい」

「推しメン」の存在があれば、きっと人生は明るく華やかなものになるに違いない。うらやましい。恋するように「推してみたい」。けれどノリきれない私です。

大衆演劇の役者さんに1万円札を渡していたオバチャンが、ものすごく幸せな顔をしていて、羨ましかったです。あんなふうにキラキラした目で、目の前のスターを見つめてみたいと。こころから思いました。

もちろん好きな役者はたくさんいますよ。でもそれは、この映画の、このドラマのこの役柄の時の、その俳優が好きなのです。もちろんその人の作品は期待してみます。だから好きな役者は、その都度変わりますし、作品によっては、簡単にイマイチに転落するのです。

「推してみたい」「追っかけてみたい」私は未だ出会えていないのでしょうか。もしかして気が多すぎるという考え方もできます。つまりまんべんなく「好き」な役者、アニメチャラ、作家が多いから、一番好きということにならないのかもしれません・・・

「私の推しメン」

そんなことを考えながら、今朝ふとテレビを見たら、大好きな人が映っていました。それは中央大学大学院の家族社会学の山田昌弘先生でした✨
大学に編入したころ、当時の先生の著書は全て読破していました。穏やかで紳士的な方です。口調もお優しく知的な・・・まさにわたしの理想のタイプです。先生のご指導を受けてみたい・・・でもあまりにも敷居が高すぎます。
先生こそが私の推しメンであることを思い出しました。(実際のところ、ずいぶんと長い間忘れていたのですが)まあなんでもいい、とにかくこれから、胸を張って私の推しメンは山田先生だと言うことにしよう!と無理くりに決意したのでした。

わたし50代ですが、まだまだキラキラしたいので!!
まだまだ「推しメン」探しを続けます。


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