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障がい者と健常者、親の想いはみな同じ。

かつて
大学院で地域社会と障害者福祉をテーマに修士論文を書きました。
たくさんの人に研究協力をしていただき、アンケートやインタビューを実施し、
障がい者を持つ親の研究をしました。

自分自身も知的障がい者の息子くんがいるので
私自身もサンプルの1人です。

調査結果は
自分自身のことと重なることが多くありました。

・・・

やはり
障がい者を抱えている家族は、ひっそりと暮らしていました。
親や家族がケアできなくなった時、「親なきあと」にどうなるのかという
不安を抱えている人も多くいました。

さらに
気づいたことは、不登校、引きこもり、非正規雇用、独身率の高さなどから健常者の家族も障害者家族と類似した不安を抱えているのだと考えるようになりました。健常者の親も同様に「親なきあと」の子どもを心配しています。

なーんだ
障がい者も健常者の親の不安や悩みに、それほど変わりがないのです。
そうです、親が子どもを想うのに、健常も障がいの区別はないのです。

それに
実は誰もが障がい者になる可能性があります。
健常者であっても、病気や怪我、老化などにより障がい者なりうるのです。
だから他人事の問題ではなく、障がい者だからと切り離されることはないのです。

そして
私は、見た目ではわからない障害を持つ人もいるので
一呼吸おいて、人をみるようになりました。
社会そのものを見る目も変わりました。
これが大学院での私の学びでした。

・・・

結果的に
私は、こんな当たり前で単純なことを知るために
私は大学院へ行ったのです。

まったく
指導教授とソリが合わず、地獄のような約3年間でした。
そのうち1年はコロナ自粛に巻き込まれていました。
そう考えると、とんでもなく高い授業料でした。

なにより私のへそくりは底を尽きました。
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