向かう先は
先日、つくば市内で活動されている森のようちえんを見せていただいた。
僕が伺うと、とても自然体で受け入れてくれるスタッフさんとこどもたち。
その中の男の子二人が、誰に言われるでもなく「こっちついておいでよ。」といって森の中を案内してくれた。
草木が生い茂る中をグングン進んでいく二人。
「え?そんなに入ってくの?」
こっちがちょっと尻込みするくらい、道なき道を進んでいく。
二人の背中を必死に追いかけていたら、はたとフラッシュバックした。
僕が年長の頃の裏山の記憶。
通っていた幼稚園には裏山とよばれる雑木林があって、そこはいつもぼくたちの冒険の舞台だった。
ぼくは友達の中でも抜群に運動神経のよかったカイくんとユウヘイくんの背中をよく追いかけて裏山を駆け回っていた。
そんな二人の背中が、目の前の子どもたちの背中と重なる。
あぁ、そういえばこどもの頃もこんな感じだったな。
頼もしく、どこか懐かしい背中に、ちょっと熱くなった森探検でした。
*****
こちらのえんは、元々自然体験活動の施設で働かれていたご夫婦が、もっと生活に根ざした森との関わりを伝えたい・広めたいという思いから、森のようちえんという形に至ったのだそう。
僕は、教育からこどもの現場に入ったけれど、お二人は森や自然との関わりからこどもの現場へ。
向かう先は同じでも、いろんな出発点があるのだと思った。
というか、未来のことを考えると、ここにたどりつくということなのかもしれない。
そういえば、知人のモデルさんは、海外のハイブランドのショーでランウェイを歩かれている一方で、こどもたちを主役にしたファッショーを行う活動をもう何年もされている。とても素敵だなと思う。
いろんな人が、いろんなフィールドから、いろんな方法で、未来を思う。その向かう先に子どもがいるというのは、とても素敵で、大切なことだと思う。
それぞれ、がんばりましょう!
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