共感の時代
さて今日はビジネス系のお話を。
テーマ"共感"で一筆してみます。
というのも、ワンメディアで有名な明石ガクトさんの
第二の著作『動画の世紀』で面白い表現がありました。
明石さんとGOの三浦さんとの対談の中で、
明石さん「三浦さんは「昭和は国家と規模の時代」だったと言っていますが、戦後の日本ではまず規模の時代があったじゃないですか。
「次に、機能の時代が来て、日本という国は、機能の時代にめちゃくちゃ強かったわけです。」
それゆえ、
「 平成元年の世界の時価総額ランキングでは、上位 50社のうち日本企業は 32社がランクイン。
「NTTや日本の金融機関などが上位を席巻していました。それが、平成 31年になると、 50位以内に入っているのはトヨタだけです。」
—『動画の世紀 The STORY MAKERS (NewsPicks Select)』明石ガクト著
戦後の日本は皆さんがご存知のとおり、
急激な高度経済成長を遂げ、世界中を驚かせました。
最初に規模の時代が来て、
財閥解体を迫られた日本はなかなか苦しみました。
しかし、その次に
"機能"の時代が来た。
1960年代、国民のお給料(所得)は倍になると言われたし、1980年代、日本はアメリカに追いつき追い越せで世界最強のビジネス・モデルを完成させた。
終身雇用や年功序列というシステムは人々のインセンティブとなった。
製造大国日本ができ、
ジャパンアズナンバーワンとなった!
メイドインジャパンは最高に強かったわけです。
そんな"機能の時代"は日本が平成を迎えるころ、
もしくはベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦が終結した頃に終わりを遂げ、
ウィンドウズ95が出た頃には、
完全に"次のフェーズ(時代)"へ移行していました。
その名も、"共感の時代"です。
明石さん
「今、勝っているアップル、テスラ、アマゾンといった会社は、どれも愛着のあるブランドで、ユーザーの共感を集めています。 要は、今の日本企業に何が足りないのかというと、共感なんですよ。」
共感の時代に、
日本はさらに良いものをと、
機能の向上を必死にやっていたわけです。
日本が生み出す機能は確かに素晴らしい。
その当時台頭してきた韓国や中国、台湾などには
真似できないものでした。
しかし、機能というのはいずれ限界があり(コモディティ化)
人々は安くて良いものを追い求めました。
2000年以降、日本の多くの家電メーカーがそこに苦しみました。
共感の時代ー。
それを細く分けると、モノ商品、コト消費、ヒト消費へと変遷してくわけです。
すごく納得のする素晴らしい本でした。
とても共感しちゃいました。
是非ご愛読をー!