商店街活性化の最終手段はリレー小説なのか(1/5)
文字を書く人にお金をくれるのは出版社やメディア企業がほとんどすべてだ。あとはせいぜい企業の広報誌や社内報の仕事くらい。なかには有料メルマガや電子書籍ストア経由で(ほぼ)直接読者から報償を得ている例もあるとは言え、それ以外の仕事を受ける機会はまずない。その一方書き手の食い扶持はどんどん目減りしている。
ところで、以前web媒体の「マガジン航」に「ライター・イン・レジデンス」という仕組みのことを書いた。小説家や詩人などが日常の生活拠点から離れ、地方などで執筆活動を援助してもらう制度だ。レジデンス・プログラムは財団法人や国など公的機関が動かしているケースが少なくない。残念ながら同制度はまだ日本にはないのだが、「公的資金で作家活動する」という方法は日本では議論さえされていない。
そんななか「国の予算で商店街を舞台にした小説を書く」というプロジェクトが東京・高円寺で実施された。実在する店舗を舞台に三人の作家が一冊ずつリレー小説を書き上げる、という試みだ。期間は2014年10月から翌年の2月までだった。
この企画はどのように誕生したのか。また書き手はどんなことを考えながら書いたのか。関係者から話を聞いてみた。(2/5へ▶▶)
▲『ぐれキャラ』たちと第1巻の著者・増山さんによる配布イベントの様子▲
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