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余生生活を終えることにしました

2022年3月31日で、約1年間続けた余生生活を終えることにしました。
お世話になっている皆様へのご報告もかねて、その経緯をまとめました。

背景

昨年6月末に、
「20代のうちにで自分の心に従って生きたい」という思いから、
新卒入社から2年3ヶ月働いたリクルートをを退職しました。
(退職に際して書いた記事はこちら

記事にも書かせていただいたように、退職後に何をするかは決めておらず、
「自由に動く期間は長くて3年間」
「最初の1年は、挑戦の量を重視する」

ということだけ決めていました。

そしてこの期間を「余生生活の前倒し」と称していました。

結果として「余生生活の前倒し」を1年で終了することにしました。
余生生活を終えるに至った、1年間の経緯を記していきます。

1年間やったこと/感じたこと

この約1年間、「挑戦の量を重視する」という当初の考え通り、
いくつかのことに手を出してみました。

・個人事業主としての業務委託でのお仕事
・個人事業主としての事業立ち上げ
・地域でのまちづくり活動
・毎日のブログ記事投稿
・読書
・実家の犬の世話(ほぼ介護)
・ギター
・ドリップコーヒー
・草野球
・ぬか漬け
・鉄道旅
・祖父の寺での活動
・散歩・ジョギング

思い返せば、僕のこれまでの人生は、
部活・受験・仕事などの”やるべきことばかり”やっていました。

しかし、この1年間は、読書・ギター・ぬか漬け・散歩など、
”やるべきでないこと”にも時間を割くことができました。

これらの僕にとっての”やるべきでないこと”は、
人生をとても豊かにしてくれるものだと感じました。

他の人が価値を感じないことであっても、自分が満足できればそれでいい。
自分の人生の意味は、自分自身で見つけることができる。

これらを身を持って体感することができたのは、とても大きな機会でした。

「事業立ち上げ」の中で感じたこと

手を出したいくつかの中で特に大きなウエイトを占めた、
”事業の立ち上げ”について重点的に記します。

個人事業主として、事業の立ち上げをやってみました。

事業の立ち上げといっても、
「この事業をどうしてもやりたい」というものはありませんでした。

「せっかくだから生きてる間に、事業の立ち上げを体験したい」
「やってみてしっくりくる事業があればそれを続けてみよう」
という気持ちでスタートしました。

学生時代に”収益の上がる仕組みを作る”ということを一度経験していたので、
今回も「なんとかなる」と考えていたところもありました。

そして、いくつかのプランの中から、
”会社員が、会社と自宅の往復で、自分の人生を立ち止まって考える機会がない”
という自分自身が会社員時代に感じていた課題を解決するため、
”会社員が週末で自分と向き合うためのイベント企画/コミュニティ作り”
で収益化しようと考えました。

結果的に、約半年間でこの事業の継続を断念しました。
継続のモチベーションを保つことができませんでした。

もともと、事業立ち上げでそんなにすんなりと上手く行くとは考えておらず、
”数年の試行錯誤を経て安定して収益化”という想定でした。
壁に当たることは当たり前で、その壁もきっと乗り越えられるだろうと。

しかし、開始半年で、モチベーションを保てなくなってしまいました。

思いの実現に向けて状況を打破できるほど”能力”もなく
仲間を集められるほどの”魅力”もなく
手段を選ばずに行動できるほどの”覚悟”もなかった。

というのが僕の状態でした。

この経験をするまでは、
”自分がリーダーとなって意思決定をしてガンガン進めていく”ことが
自分が得意であることであり、自分のやりたいことであると考えていました。

学生時代はそのスタイルで一定の成果を出せていたので、
「今回もまあ上手くいくだろう」と考えていました。

しかし、今回の経験でその考えが変わりました。

自分がリーダーで意思決定できるか、
はさほど重要ではなく、また得意でもなく、

”自分の思い”と”自分が日々取り組んでいること”が重なっている実感を持てる
ことの方が大事だということに気がつきました。

今回の立ち上げにおいては”自分の思いと重なっている”は達成できていたものの、
”収益化”や”継続性の確保”など、
”思い”の実現のために最も大事な基盤を確保することが、到底できませんでした。
(できる見込みを立てることができませんでした)

学生時代は、自分自身がリーダーかのような振る舞いをしていました。
しかし、そこには、ともに戦う2人の強力な仲間がいました。
彼らがいたから、役割を分担し、自分の得意な役割に集中できていました。
それにより一定の成果を出すことができていたのだと、痛感しました。

学生時代の成功体験を誤認しそれに囚われ、正しい現状認識ができていませんでした。
このことにこのタイミングで気がつけたのは、大きな収穫でした。

今後について

業務委託でお仕事をいただいた方々、
日頃から気にかけていただいた方々、
本当にありがとうございました。
そして、ご期待に応えることができず申し訳ありませんでした。

4月1日から、再び会社員になります。

クラウドサービスファンディングを中心に事業展開をする
READYFOR株式会社にお世話になります。

再び、会社員になろうと思ったのは下記の理由からです。

・自分自身で事業を立ち上げることへのこだわりの薄まり
・でも「自分の思い」に沿った行動をしていたい
・組織に属して働くことのありがたさを感じた

”余生生活は長くて3年”と考えていましたが、
今、”やり切った感”や”人生の方針が固まった感”を強く感じています。
そこで、1年を終えたこのタイミングで、次のステップに進むことにしました。

複数の組織を検討させていただきましたが、
「自分の思いとの重なり」が最も大きかったのがREADYFORでした。

”仕事=自分の人生の大半を捧げること”という前提のもと、
「自分が何に人生を捧げたいか」を考えた結果、

既存の仕組みの中ではお金が流れない領域に、お金を流すための手伝いをしたい。そして「誰もがやりたいことを実現できる世の中」を作ることに貢献したい。

という思いが、僕の心の中にある、最もピュアな真っ直ぐな思いでした。
この思いを実現することを最優先に、組織選びをしました。

今後、個人事業主としての活動はストップします。

しかし、一定生活に余裕が出てきたら、
土日でのリアルでのイベント開催も再開させようと考えています。
(ようやくコロナも落ち着いてきたので)

とはいえ、まずは、
拾ってもらったReadyforに貢献するため、
そして、自分の思いを実現するため、
日々の仕事に全力を捧げます。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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