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「だから、カスタマーサクセスになろうと決めたんです」どん底だったから選んだ。東証一部企業の経営企画だった彼が社員数5名のスタートアップ企業のCSにキャリアチェンジした話。

皆さんこんにちは。Loglass中の人です。

仕事が楽しくてしかたない!なんて胸を張って自信満々に言えていたあのころ、私にもかつてはありました。でも、日々の仕事の中で作業に追われる中で、気づけば「ワクワク感」や「成長実感」が感じられない…という人も、少なくないのではないでしょうか。

仕事で結果は出せているけど、あれ?今のままでいいんだっけ…?

本日はカスタマーサクセスとして5人目のタイミングで入社をされた矢納さんにお話を伺いました。

キャリアチェンジを悩んでいる
環境を変えても自分の経験を
スタートアップで働く醍醐味を知りたい
30歳。節目のタイミングで大きな意思決定をしたいが勇気が欲しい
Loglassに興味がある

そんな方にぜひ読んでいただきたい内容となっております。

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お名前:矢納弘貴(やのーさん)
明治大学法学部卒業後、2012年株式会社セディナへ新卒入社。債権回収業務を経て、経営企画本部予算グループへ異動。2015年よりエン・ジャパン株式会社に転職し、予算編成などの経営企画領域を中心に従事。2018年4月からは同グループインサイトテック社へ出向。2020年より株式会社ログラスにてカスタマーサクセスとして自身が経験してきた経営企画の皆様と伴走させていただく役割を担わせていただいております

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「毎日が課題で山積みでした。でも後ろには誰もいなかったんです」

ぼそっと一言つぶやきながらお話しを初めてくれました。

矢納さんのキャリアを拝見すると、ログラスにご入社されるまではいずれも大企業に分類される企業の中で経営企画をされてこられたのですね。

そうですね。新卒では株式会社セディナという三井住友系のファイナンスカンパニーに、前職はエン・ジャパン株式会社というHR領域の会社に勤めてきました

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セディナに勤めていた時に経営企画に異動させていただいたことが、経営企画・経営管理領域でのキャリアのスタートになっています。ただ、本格的に自分自身が経営企画としての経験をスタートしはじめたのは前職に入社させていただいてからです。

私が前職に入社した当時は、会社全体が投資や新規事業への展開を強めていたタイミングで、事業側・管理側に関わらず大きな組織変更が断続的に生じていたタイミングでした。その中で、経営管理を携わる一担当者として入社をさせていただいたのです。当時の経営企画チームは私も含めて8名ほどが所属していました。

そんな中、入社から半年ほどたったある日を境に組織の崩壊がはじまったんです。最終的に異動や退職によってチームのメンバーは私を含めて2名にまで減員していました。当時を振り返ると嵐というか、、堤防が決壊した洪水に流されながらとにかくどこか岸に上がらなくちゃ!死ぬ!という感覚でしたね(笑)

その話、笑って聞いていて大丈夫なやつなのですか?(笑)

はい。もう遠い過去ですし、実際こうして生きているので大丈夫です(笑)

詳細はまた別の場でお話しできればと思うのですが、とにかく当時の私は必死だったんです。
多種多様な機密情報の場所と内容を把握し、先輩から引き継いだ秘伝の巻物のようなExcel関数を紐解いて、ファイルごとの関係性やロジックを解読しながら業務をまわしながら毎日なにかしらの期日があるという状況のなかで働いていました。

今でもハッキリ覚えているのですが、ある日パッとひらいたExcelにこんな関数が使われていたんですよ。

=IFERROR(IF(A15=フラグシート!$B18,'[AAA事業部.xlsx]××計画'!$G10,'[AAA事業部.xlsx]××計画'!$G20*'[BBB事業部.xlsx]××計画'!$G20),"")

上記はもちろん当時を思い出してみての関数なので正確なものではないですが、大体こんな感じですね。これ、わかります?私は今でもワケわからないです(笑)
当時はよくExcel関数を操作している夢を見てましたね。

毎日がそんな状態でしたので、ミスも頻発し関連の部署からのクレームも直接私にとどくしでとにかくツラかったです。でも、後ろに誰もいないんですよ。本当の意味で。だからこそ踏ん張れたし、おかげで段々と経営企画という仕事のやりがいや楽しさというものも感じられるようになっていきましたね。

ここまでの話でだいたいご想像いただけたんじゃないかなと思うのですが、私自身は完全な叩き上げのタイプなので、キャリアの多くを経営企画という職種として過ごしてはきましたが、ファイナンスなどの一般的に経営企画として求められる専門性に関しては恥ずかしながら「広く浅く」という能力値しかありません。

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「ああ、この人たちの、同じ悩みを持っている仲間の力になりたい」って思えたんです。

転職を考えることになったきっかけは何だったんですか?

きっかけは外部のコミュニティへの参加でした。

経営企画の仕事って、取り扱っている情報の機密性が高いこともあって中々横のつながりで悩み相談をする機会がないんですよ。

でも、前述の通り周囲に相談できる人もそれほどいない状況だったので、常にメンターのように存在になってくれる、課題共有できる存在を探していたんです。

そんな中で参加したのが2つのコミュニティでした

経営企画コミュニティ

CFO-Network

コミュニティの中で多くのCFO・経営企画の方々と交流させていただく中で、自分の感じている課題が、皆さんも同じように感じていることなんだなーと実感したんです。

特殊な環境だと思い込んでいたけど、そうではなかったと気づいたんですね

はい。そうなんですよ。
多くの経営企画と呼ばれる職種の人々が、秘伝の巻物のような一家言を社内で持っていて、それを頼りに多種多様なデータソースから複雑な計算式やマクロを用いて数値集約を行い、多くの関係者とのコミュニケーションやタスク管理を頭の中でこなしながら、短い期日でプロジェクトを前に進める。そんなことをひたすらしているんです。

そんな話を聞いていて、業務の悩みについてよりも

「ああ、この人たちの、同じ悩みを持っている仲間の力になりたい」

という気持ちの方が強くなっていったんです。
それが次にキャリアを選択する際には経営企画の人達を支援する仕事にしようと考えるようになったキッカケになりました。

入りたいっていうか「Loglass」になりたい!って気持ちで決めました

そんな中でログラスに入社しようと決めた理由は何だったんですか?

そうですね。当時は前述のように、方向性としてはぼんやりあったものの、何となくコンサルファームとか、それこそ経営企画業務を支援する業務を事業として行っている会社とかを何となく比較していました。

経企経験者の方が次のキャリアとして検討しそうな仕事はだいたい見ていましたね

そんな中で、ログラス代表の布川ともこのコミュニティ活動の中で知り合ったのですが、Loglassの話を聞いたときに「ああ、これまさに欲しかったやつそのものじゃないか」と素直に感動したんです。

もちろんまだまだ足りていない機能もありましたが、目指している方向性が大企業の経営管理において起きている課題や、それによって起きる不利益を本当に真摯に見ているんだな。と。

ここで、前述の「同じ悩みを持っている仲間の力になりたい」という気持ちと紐づいたことで、ログラスへのジョインを意思決定させていただくことになりました。既に年齢的にも30歳も超えており、環境のみならず職種も変えることになる選択にとても悩みはしたんですが、最終的には自分自身がこのプロダクトの一部になりたいと本気で思えたことで入社を意思決定させていただきました。

入社してみて

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私が入社したときはまだメンバーは4名だけ。マンションの一室で男だけの空間でしたが、おかげさまでこの12月にオフィス移転させていただくまで成長できました!

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おかげさまでこの12月にオフィス移転させていただくまで成長!

- 経営企画の経験が今の仕事に活かせている

入社して真っ先に感じたことは、経営企画の職種を経験している方なら”当たり前”だと感じていることが、そもそも属人性の固まりで、実は認知されていないということでした。

ああ、だから痒い所に手が届くシステムと今まで出会えなかったのか

っていう変な納得感がありましたね。
入社してまずやったのはCSでもなんでもなく、

こういう規模の会社で経営管理する場合はこういう課題がこういう原因で起こりがちですよね

っていう経営企画あるあるの共有でした。

今でもこの取り組み自体は続いていて

顧客目線ワークショップ
普段なかなかお客様との接点を持ちにくい開発チームも巻き込みながら顧客の目線を考えるための時間です。
 ①なぜこの機能が必要なのか
 ②今現在はどうやって実現しているのか
 ③なぜLoglassが必要なのか
を深ぼり、プロダクトの品質向上と更なる機能開発に活かしています。
Logpose
成り立ちや提供されているサービスを学び、IR情報などから、お客様のことをより深く知ろうという時間です。
職種に関わらず全社員を巻き込んで実施しています。

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また、本丸のカスタマーサクセス業務においても、Loglassのサクセス・サポート対応はもちろんなのですが、それ以上にプロダクトを超えた、お客様が感じている経営課題そのものをお話しさせていただくことが多いので、お客様の会社の経営企画の一員になったつもりでサクセスと向き合わさせていただいていますね。

今までの経営企画経験が存分に生かせる環境だと思います。

-入社後GAPを感じたこと

会社に、、というよりも入社と同時にコロナ禍がやってきたことは本当に事件でしたね(笑)

転職したはいいけど、これ俺、本当に良かったのか!?と、
一瞬だけ胸がキュッとなりましたね(笑)

入社直前に布川がわざわざ電話をくれて
「やのーさん。考え直すと言われても致し方ないと思います。辞退されるのは困りますけど、こういう状況なので、、辞退されるのは困るけど、、」

そんな話をしたことも、逆に入社の意思を固めるきっかけになりましたね。

今もまだコロナ禍は落ち着かないですが、やっとこさ付き合い方が見えてきた感じにはなれてきたかもです。

- 今後挑戦していくこと

来年から本格的なカスタマーサクセスチームの立上を挑戦していく予定です

・Loglassでの本質的なサクセスの定義と戦略立案
・データに基づいたサクセス手法の確立
・QAやサポート業務の仕組み化
・採用による増員とチーム体制の確立
・開発チーム連携によるお客様の声を基軸にした機能開発推進
・etc

やりたいこと、やるべきことがとにかくたくさん控えているので、
改めて燃えています🔥🔥

今後のフェイズでは、経営企画の業務経験者だけでなく

・SIerとして推進プロジェクトのPMをしてきた
・業務/システム導入コンサルとして、起業のDX推進を担当していた
・BtoBのカスタマーサクセスとして企画、体制構築をしてきた

そんな経験を持った方もジョインいただく必要がでてくるフェイズになりますので、また今までにない仲間を迎えながらさらなる成長を実現していきたいです。

最後に

30才を超えて「根拠のない自信」を持ち続けるのがどんどん難しくなってきているって感じています。だからこそ自分のキャリアのどこかで、「根拠ある自信」を持つプロセスが大事なのかなと。

自分の全てが大好きで、なんにでも自信があるという人はそんなに多くないと思いますが、何でもいいので、なにかひとつの突き抜けている・豊富な経験を持っている・自信を持てる武器があると胸を張って言えることを大切にしていきたいと考えています。

特に私は自分のことを、凡人中の凡人だと思っているので、根拠を作るためには、それを持てるだけの努力をする時期が絶対的に必要だと考えています。

まだ道半ばではありますが、お客様も含めた、関わってくださるチームのメンバー全員が

仕事が楽しくてしかたない!
一秒でも早く会社に行きたい!
周囲に貢献できている実感が持てている!

そんな想いを持ってもらえるチームを創っていきたいです。


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