「稲にとって重要なケイ素がダムの建設によって減少している?」って話。
こんばんは、HCC blogです。
今日は農業に関するお話を少しご紹介。
稲の成長にとても重要な栄養素であるケイ素なんですが、ダムの建設に伴って、イネの吸収できるケイ素が減少しているらしいんです。
「どういうこと?」って思いますよね。
一般的に、水稲は山水に含まれるケイ素を養分として得ているんですね。
しかし、山の途中にダムが建設されるとそのケイ素が減少してしまいます。
具体的には、ダムができることで水がせき止められてしまい、そこにたくさんの珪藻が発生するそうです。
いわゆる藻がうじゃうじゃ浮いたイメージ。
珪藻と言われる通り、こいつはケイ素(珪素)をエサにしているんですよ。
なので、ダムにせき止められた水中のケイ素の濃度はどんどん減少します。
ダムといっても、少しは川へ流れ出ているので、水田に到着するころにはケイ素は不足しているというわけなんです。
このように、ダムの建設が水田にも影響を呼ぼしていることがわかりました。
自然界は実際にはこのように単純な話ではありませんが、人為的な活動は生態系にも悪影響を及ぼしているんだとわかっていただけたらと思います。
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