見出し画像

Tomorrow is in your hands

「Death Stranding」のメインシナリオを終えた。
今年の1月末にやり始めてから色んなことがあった。

始めたての頃は、荷物軽いし割と楽なんじゃ…と思ったんだけど、中盤から雪山エリアになった途端インフラ整備されてない世界線での運び屋のキツさを感じて日を置いてみたり、タイムアタック系のミッションでどうしても道の関係で時間オーバーして配達先の人に怒られた。
多分、実生活で考えたらとてつもない距離を移動して物もそれなりに運んでいたと思う。

ただ、このゲームは単なる運びゲーでは無かった。

BB(通称:ブリッジベイビー)という赤ちゃんが存在する。ゲーム内に登場する脳死した母親(通称:スティルマザー)とつながっており、BBはその母の子宮の中で死の世界と繋がっている。そして、手術・サムや他の一般人がBBと繋がるとBBを介して、スティルマザーとも繋がり死の世界の者(通称:BT、Beach Things)を感じ取ることができる異次元ベイビー。大量の荷物とともに一緒に連れて行く。
北米大陸の通信や道路などインフラを整え、通信を繋ぐ間に配達依頼もこなし、時にはBTとも戦い、BBを自家中毒させないようなるべく大きな衝撃や深い川の水に浸さないようにしなくてはいけない。
敵に関しても先程から述べてるBT(3種類)に加え、ミュールという元人間で配達症候群にかかっている人の荷物を奪う人たちもいたり、ワープして過去の不思議な空間で戦ったり…戦闘面に関しても苦労。

けれど、このゲームは私にとっては素晴らしい体験をもたらしてくれた。
エンドロールでCHVRCHES(チャーチズ)のDeath Strandingが流れた時にサムを通じて出会った人との繋がり、長い道のり、闘い…思い出しては自然と涙が溢れた。
山を登るためのロープ、深い川を渡るための梯子、看板、簡易ポスト、橋、道路など進めていく上で先輩"サム・ポーターブリッジ"の方々がと建ててくれたもの、そして戦闘時に血液袋が無くなった際も渡してくれたことは感謝をしてもしきれない。
各々の作ったものにはいいねのみ押す事が可能だが、承認欲求的な意図が無く、自分がこうしたらうまく行ったから、ここ通る人の助けになればいいなという単純にいい気持ちになるものだった。

繋がりに疲れてしまう世の中に生きている私たち。
でも、人は人と繋がっていないと生きていけない。
手を取り合うことの本当の意味を、
繋がるという事の真の意味を知ることができた作品だった。

新たにこの世界に入る人の役に立てるよう、繋がれるように、今日も明日もその先も私は待っている。

この記事が参加している募集

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?