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教育の力が発揮されるとき

お久しぶりです。メンバーのAです。先日、浦安小学校で行ったイベントで感じたことについて書いてみます。

驚異!浦安の小学生

先日、浦安小学校の学生を対象に、かるたイベントを行いました。
イベントの内容の大半は、クイズやかるた、民族衣装ロンジーの試着などを通し、ヤンゴンやミャンマーの魅力を伝えるというものでした。クーデターについても触れ、突然日常が大きく変わり、自由も奪われるというのがどういうことなのかを理解してもらう内容でしたが、時間としてはあまり多くを割きませんでした。

しかし、最後に感想を言ってもらう場面では、クイズやかるたを通して学んだことに触れた上で、ニュースなどで見聞きしたミャンマーの現状についても言及する生徒さんがいました。率直にとても驚きました。
自分が小学生の頃は自分の身の回りのことで精一杯で、世界のニュースについては「なんか大変だな」とかくらい。真剣にこちらの話を聞いてくれた皆さんには恐縮するばかりです。

教育の真価

とはいえ、そんな自分でも、幼い頃見ていたニュースはなんとなくは頭に残っているものです。
「イラクというところがなんだか大変らしい」「アラブの春って何だろう」「アウンサンスーチーという人が捕まっていて大変らしい」などなど。
こういったことがいったい何だったのかは、小学校、中学校、高校、そして大学と勉強していく中で後からわかってきます。

今回のイベントに参加してくれた皆さんも、関心を持って寄付や支援活動に参加してくれる人もいれば、イベントの内容のほとんどを忘れてしまう人もいるでしょう。
しかし、仮に忘れてしまったとしても、人生のどこかで今回のことを思いだし、何か行動をとってくれるのであれば、それこそが教育が力を発揮するときですし、教育の機会が平等に与えられることに価値を置く、ヤンゴンかるたの理念とも一致すると考えています。

今では各国の政治について勉強するように

できることを頑張ること 
できないことがあるという事実から目を背けないこと

たとえ時間差であっても、教育はいつか力を発揮する。そう言うと、とても素晴らしいことにも聞こえますが、ミャンマーの状況が深刻であることには変わりありません。
日本を含め諸外国による外交はミャンマー国軍の態度を変えることは出来ず、戦闘による死傷者も出続けています。先日は、民主派が運営する学校が空爆を受け、子どもたちが亡くなりました※。

私たち一般人にできることは限られています。小さなことからコツコツと積み重ねていくしかありません。しかしそれと同時に、ミャンマーの状況が深刻であるという動かしがたい事実があることも、胸にとどめておかなければならない。それが自分なりの倫理だと思っています。

※朝日新聞「ミャンマー国軍が学校を空爆、子ども11人が死亡 国際NGOが非難」

(A)

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