入社後に感じた理想と現実のギャップ。リアリティショックの対処法。
この4月に新しい会社に入社した人は多いでしょう。
その場合、新たな仕事に就いて2週間強が経過して、
仕事や会社の実態が見えてくる頃かも知れません。
入社前に想像していた業務や職場環境と、
入社して見えてきた実態とは、
概ね一致していましたか?
あるいは、乖離していたでしょうか?
<リアリティショック>
多かれ少なかれ、想像していたものとは違った
という人が多いのではないでしょうか?
想像していた仕事内容と違った、
独特のお作法に驚き馴染めない、
違いを理解していたけれど
実際に体験してみるとギャップに驚いた…
といった反応は非常に多いのです。
これらは、私が入社後のキャリア相談でよく聞くお話です。
入社前後における仕事や職場環境に対する
イメージのギャップによる悩みですね。
このギャップをリアリティショックと言います。
平たく言えば、理想と現実のギャップです。
<ギャップは必ず生じる>
リアリティショックという心理学用語があるくらい、
入社前後の理想と現実のギャップが生じることは、
一般的なものだと言えるでしょう。
事前に仕事内容や組織やカルチャーについて
良く調べ理解をしていたとしても、
その場に身を置いてはじめて理解できることも多いです。
避けることはあまりできませんので、
まずは、そもそも新しい仕事や職場に関する
理想と現実のギャップは生じるものであると、
理解しておきましょう。
そう言うものなのです。
<対処すべきこと>
こんなはずでは…と感じて困ったら
どうすべきでしょうか。
その時の対応は2つあります。
1つ目は、身も蓋もないことですが、
一旦考えない(気にしない)ことです。
ひとまず深く考えずに仕事に取り組み、
休日は仕事のことを考えずリフレッシュしましょう。
もう1つは、そのギャップの原因を明確にすることです。
何にギャップを感じていて、
それが引き起こしている問題は何か。
それが仕事内容であれば、
仕事のどこに違和感があるのか明確にすることです。
例えば、作業内容が想像以上に地味で
そこにギャップを感じているのであれば、
そのギャップを感じている対象を明確にして、
それが引き起こしている問題は何か?
考えを深めていきます。
(地味とは具体的に何か?)
→仕事が関係者間の調整作業ばかり。
(それがどうして不満?)
→専門知識やスキルが得られない。
(そうだとして何がダメなのか?)
→自分が成長できるか不安…
上記の様に、
その仕事における自己成長に対する不安が問題なら、
その不安を解消する為にはどうすればよいか
考えることが出来ますね。
先輩に相談するなり、
改めて仕事の全体像を理解するなり、
作業全体における自分の担当職務の意味を考えるなり、
それぞれの状況に応じて出来ることが色々あります。
漠然と悩んでいることを明確化して、
具体的な対象として把握してみると、
それを解消する為にやるべきことが見えてきます。
<相談できる人を持つことも大切>
あとは相談できる人を複数持っておくことも大切です。
職場内で相談できる上司、先輩、同僚。
または、別の部署の上司、先輩、友達。
社外の先輩や友人。
あと、家族。
日常業務の輪の中にいる人々だけでなく、
その輪の外側にいる友人との対話も非常に有意義です。
リアリティショックに悩まされた時にやるべきは、
現状を具体的に把握して、
自分にとっての問題を特定して、
手を打つことです。
そして、話せる相手、相談できる相手がいると、
とても助かります。
誰に相談できそうか、考えてみましょう。
以上、入社後に感じる理想と現実のギャップである
リアリティショックへの対処法を述べました。
新たな仕事に就いた人々がはじめの壁を乗り越えて、
充実したキャリアを歩めることを願っています。
(2021年4月19日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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