シナリオ制作進行中(ふと思い出したこと、いつか書きたいこと)

シナリオ制作がアイディアやテーマが半年越しにまとまり、200ページのノートが一冊埋まったころ、「だいたいこんなものかな」と構成やキャラクターシート等の制作に移行した。
絵が描けないので立ち絵は購入して、スチルまで依頼する余裕はないので「文章で勝負する!」と、小説の書き方のような本やサイトを片っ端から読んで、微妙な行間やディテールで勝負することにした。

とはいえ、伝えたいものを伝えるというのがあまりにも下手。とても基本的なところなのだけれど、共感能力がもともと低いので、特定のシーンに焦点を当てた表現をしても、そこに全く気付いてもらえなかったことも頻繁……。
もっと言えば、「そういう話じゃないのにー!」と勘違いさせてしまうこともある有様。
本当にこんなので文章で勝負できるのだろうか……

出来上がったら誰かにフィードバックもらって書き直しするとか、印象的な象徴表現に気を遣うことぐらいしか思いつかない。

構成についての理論を読んでいたら、誰の言葉だったか、物語の創作は人間の無意識に存在している型を考古学者の様に掘り起こす作業だ、みたいなことを言ってる人がいて、すごく腑に落ちた。集合的無意識的なものを形にするということかな、と。それに依拠すれば伝えたいものが誤差が少なく伝わるのかなと空想する。
プロットを作るのは補助線的に必要だけれど、変な言い方をすると、物語は人間の理性が作り出したものではないとすれば、あまりプロットにこだわりすぎると物語の流れは伝わっても意味や感情が伴わなくなるのかな。

ところで、心理臨床モノを絶対に書きたいと思い続けてはや幾年。なかなか形にできないし、カウンセリングの様子をどう物語に表現すればいいか見当もつかない。
心理臨床系の大学院生の、あの心の傷口を開けられたまま忙しすぎる実習でフルボッコにされるあの感じは多分他の研究科にはない感覚だと思う。

僕が大学院にいたとき、女性は普段のカリキュラムだけでなく、バイトとかボランティアにも積極的に参加してたけど、男性陣は全員メンタル壊してた。胃薬飲みながら実習行くぐらいなら軽い方で、食べ物食べれなくなった人、そして僕はもともと弱かったメンタルがぶっ壊れて中退した。
女性の方が優秀説がまことしやかにささやかれてるけれど、親戚とか見渡しても、キョウダイで女性の方が優秀な場合ばかり。ジェンダーというより、生物学的な何かがあるのかもしれない。

余談だが、つくづく奨学金で行っておけばよかったと思う。学部の成績はかなり良かったから(底辺大学特有の異常に高いGPA)、運が良ければ給付型のがもらえたかもしれないし(実際はどうなのかよくわからないけれど)、貸与型であったとしてもメンタルぶっ壊れたわけだから返済猶予とかあったかもしれない。
学費を納入したら返ってこないという学則があったので、行ってない実習代が消滅した。その結果、夢に研究科長がでてきて、僕が「金返せー!」って追いかけまわす悪夢にうなされることになったのだが……

とはいえ面白い経験はしたと思うので絶対ネタにしたいと思う。そうでもしないと元が取れない。
個人情報とか、中退したとはいえ、学校や業界の不利益になることを全部隠すのは当然だけれど、心理臨床系の大学院の人間ドラマ的なのは面白いと思う。

ところで高校中退で大学院中退とか終わってるよね? 最後出席した卒業式は小学校だよ(大学はコロナで中止)。

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