発達障害について

発達障害とはざっくり言えばASDやADHDなどの先天的な脳の機能障害のことだけれど、

はっきり言って、詭弁として使われてる節があると思う。

心理の大学院の実習で、検査の結果、誰もかれもが療育に回されたり、発達障害という名前を付けているが実際は親子問題だったりする様子を見ていると、純粋な発達障害って本当はもっと少ないのだろうな、と思う。

よく有名人が「あの人は発達障害だ」というのを聞くけれど、例えば芥川龍之介は発達障害というのを見たけど、僕はつい最近まであの人は境界性人格障害だと思ってた(境界例と発達障害は似てる面もあるけど)。歴史上の人を参考に発達障害などの障害を語ることはあまり有益ではないかもしれない。

ちなみに発達障害と境界性人格障害が似ていると言ったら、発達障害者団体みたいなのが激怒し始めるのも理解できない。発達障害だけが特権意識を持ってるかのような風潮は嫌だな、と思う。

大学院の先生がこそっと教えてくれた情報によると、1歳半検診だったか、幼児期の検診でバシバシ発達障害の判断を下していくがゆえに発達障害が激増しているけれど、疫学的な有病率はずっと変化がない、とか言ってた。

個人的に、というか、発達障害の診断を下された側から見た話だけど、心理の勉強する前の話で、「自分は親の愛情を感じることができない人間なのか」と寂しい思いをしたことがある。

何もかも発達障害のせいにして、それですっきりする患者もいるかもしれないが、僕は苛立ちが増すばかりで「発達障害なんてどうにもならないんだから、他のアプローチをしてくれ!」と医者を転々としたこともあった。だから発達障害外来に殺到する人の気持ちが今一つよくわからない。ADHDでコンサータとかストラテラ飲みたいというのならわかるけれど。

とはいえ、発達障害の特徴をしっかり備えており、認知能力をはじめ、定時に出勤するような能力は欠乏しているのだなと感じ始めてるわけですが……

投薬の基準が診断名なら、発達障害という診断名でもない言葉は、なんの役に立つのだろうかと思ってしまう。

生きていくための指標として使う? つまり、発達障害という言葉が不要になったときが、発達障害が完治したといえるということ?

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