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ゲシュタルト療法(気づきのセラピー)

スッキリした。解決した。の
その先へ。


ゲシュタルト療法とは、
「今ここ」中心の心理療法と言われる
気づきの実践的心理療法です。

・心理学
・生物学
・哲学
・実践的アプローチ

を基盤にしている実践的で本質的な心理療法。

話の解決やゴールを目指すだけの
思考での気づき(ただスッキリした)
の領域を出て、
心と身体(思考と身体)の繋がりに気付き、
本来のあなたに気付く実践的なセラピーです。(心身一元論)

あなたがあなた自信を知り
心と身体を一つの物として捉えることで

植物が自らの状態に気づき、
水分を求めて根を伸ばすように、
心も気づきを得て、自己を安定させていきます。

つまり生物が本来持っている
有機体としての機能を呼び起こしていきます。

生き物としての根源的な感覚(身体感覚)
を通して、様々なアプローチを行います。

ワークの例

▶関係対話
(対話を通して気づきを起こしていきます)
▶エンプティチェア
(空の座布団を使って気づきを促します)
▶夢のワーク
(夢の再体験から自己の統合を行います)


ソマティック(身体性)
アプローチ


必要に応じて、
身体反応へアプローチを行います。

身体の感覚に意識を向ける
「3つの気づき」のトレーニングを行い
身体感覚からの記憶を探ります。

この感覚が回復してくると

頭痛、首などの慢性痛、耳鳴り、めまい、
咳、アトピー、鼻炎、呼吸器不全などの
身体症状が出ている方は
症状の緩和、改善がみられることが
多くあります。

この辺りは身体心理療法の分野にも通じます。

通常の療法より薦める方は


・カウンセリング、
 コーチングでは改善出来なかった
・自己肯定感が低いと感じている
・感情を抑えてしまう
・自信がない
・生きる気力が湧き出ない
・いつも不安を感じている
・モヤモヤした感じを感じられる
☆何かを思い返して、悲しくなったり、
 イライラしたりする



「3つの気づき」について


自分への気づきとは

1 思考の気づき(中部領域)

2 五感の気づき(外部領域)

3 体の内側の気づき(内部領域)

3つの領域すべてに気づく事。

多くの方は、思考が肥大し、
その一部を全てだと捉えてしまうことで
悩みを生み出します。

思考に着地点はありません。
すればするほど無限後退していきます。

人は生物であり有機体です。
感じたことを表現出来る力があります。
本当に感じる内部の感覚を外部へ出すことで、
充足し完了する事が健全な行為です。

それをやり直す体験を通して
統合(充足)されていきます。


気づくと何が変わるのか


自分に気づくことで、
悩みは悩みでなくなっていきます。

暑い(悩み)と感じた時、
ダウンジャケットを着ていた自分に気づくと
自然と脱ぎ捨てると思います。

その行為が完了し快適になった自分からは
暑い(悩み)という感覚は
消えてなくなっているはずです。
暑いという不快は過去の出来事として、
自然と消滅していくわけです。

心の悩みも同様です。

これを未完了の完了といいます。

重要な体験を完了させていくと

・理解していたことが腑に落ちる
・子供の頃のような感覚で毎日が過ごせる
・言いたい気持ちをストレスなく表現できる
・感情に振り回されなくなる
・他人へありのままで接することが出来る
・今したいことが行動になる
・不安を肯定的に感じる事が出来る
☆悲しくなったり、
 イライラすることに肯定感を得られる

と言った状態になっていきます。

ゲシュタルト療法で行う主なワーク


気づきのレッスン

3つの領域に気づくレッスンを行います。


エンプティチェア


自我の葛藤解決


椅子又は座布団でも可。
対象がいない場合でも行うことが出来ます。

身体を移動させる事、客観視することで、通常のカウンセリングより効果が格段に上がります!!


夢のワーク


夢のワーク


ユングの夢分析を元に、
夢の意味に気づき(心の投影)
夢のメッセージを理解していきます。
自身の生きる意味に気づき、
心の統合を行います。


家族連鎖のセラピー



家族連鎖


ほとんどの悩みの原点は
家族の問題に起因しています。
一般的に行われる家族療法とは違い、
家族の問題を世代間の連鎖(伝承)
としてみていきます。
自分の知らない家族の背景に気づき、
心の統合を目指します。


ソマティック
(解剖学、進化論、神経系)


呼吸と心理的関係

筋反応と身体症状の関係をみて
アプローチを行います。


ポリヴェーガル理論

神経理論を元に悩みの反応をみていきます。


からだ、心、思考。
全てを繋げること



心理療法の領域


カウンセリング、コーチングは
主に会話を通して知的な理解を促します。

一般的な心理療法は
無意識を扱うため効果を期待できますが
身体を切り離す場合が多く、
症状の再発が起こります。

ゲシュタルト療法はその先です。
無意識と身体の繋がりを扱います。

この領域を扱う意味で

ゲシュタルト療法での【気づき】
とはリトル悟りと呼ばれています。

これはゲシュタルト療法を創始した
フリッツパールズの大徳寺での禅の体験から
禅の思想と似ている。という意味で
言ったようです。

最後に


感覚へ触れる体験とは、
慣れないことへのチャレンジです。

知的な理解を目的にせず、
自分を感じ気づく体験をしてみて下さい。
生まれたころは、
言葉もなく感覚に従って生きてきたはずです。

私は自閉症、精神疾患などと呼ばれる方達と
12年関わり、
身体感覚の大切さを体験してきました。

彼ら、彼女らは、自分を大切に生きる
天才達であり身体感覚の達人です。
これらは私が
ゲシュタルト療法を行う意味に深く
通じています。

人はどんな状況の時でも、
自分に必要な力に気づくことが出来るものです。



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