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ベトナム人直伝~絶品!ドライココナッツの作り方~

Chao!

ベトナムといえば南国。南国といえばフルーツ。フルーツといえば…。

突然だが、あなたは本当に美味しいドライココナッツを食べたことがあるだろうか?

私はこっちに来て、本当に美味しいドライココナッツに出会った。しかし残念ながら、これはお店には売っていない。であれば、作るしかない!!

ということで、料理大好きなベトナム人女性・フエさんに教えていただいた、絶品!ドライココナッツの作り方を伝授したい。

1.絶品!ドライココナッツを知ったきっかけ

2021年1月。日本へ一時帰国することになった私に、ベトナム語ティーチャー・ビン先生が、「妻のフエから、君の家族へのお土産」にとあるお菓子を手渡してくれた。

パット見、それはドライフルーツのようだった。あまり見たことがない、真っ白で細長い形。

一口食べると、確かな歯ごたえとともに、ココナッツの香りが爽やかな甘味とともに口の中に広がった。

実家へは、ビン先生から頂いたお菓子と、ガイドブックにも載っているような有名な土産屋で買ったクッキーを持っていったのだが、クッキーは不評で、ドライココナッツは好評だった。

「先生、このお菓子はどこで買えるんですか?」

土産用に大量の不味いクッキーを買ってしまったことを後悔しながらも、次は絶対このドライココナッツを買って帰るぞと心に決めた私は、ベトナムに戻るや否や、ビン先生にそう問いかけた。

ビン先生から返ってきたのは、想定外の答えだった。

ーこれは、妻のフエが作ったものなんだ。

2.まずは材料調達!

そうと分かれば作るしかない。私はフエさんにお願いして、ドライココナッツの作り方を教えてもらうことにした。

まず材料調達のため私たちが向かったのは、コーザイエリアにあるココナッツ販売所。

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普段フルーツ屋さんでもあまりココナッツを見かけることはないのだが、ここには大量のココナッツが山のように積み上げられていた。そのままではなく、実を割って中の白い部分のみくりぬいてもらえるようだ。

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フレッシュココナッツ・冷凍ココナッツと合わせて、約1KGほど購入。価格はシーズンにより異なるが、この日は1KG120,000VNDとのこと。

3.皮むきから乾燥まで

フエさん宅に着いた私たちは、まず、買ってきたココナッツ(白実)を水につけたあと、皮むきを始めた。

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固い茶色い皮を、ピーラーで丁寧に剝がしていく。手際の良いフエさんがやっているのを見ていた時は簡単そうに思えたが、実際には結構難しかった。

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皮をむき終わると、形を整えながら食べやすいサイズに切っていく。見た目をよくするために、ギザギザのところは切り落とすのがフエさん流。切り終わったら、ココナッツの油を抜くために、熱いお湯をかける(3度繰り返す)。

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油抜きが終わったら、フライパンにココナッツと氷砂糖を入れる。氷砂糖はココナッツの半分の量、すなわち1kgのココナッツに対し、500gの氷砂糖を入れていく。今回は色にバリエーションをつけるため、ココナッツを三等分に。氷砂糖と合わせたら、しばらく(30分くらい)そのままにしておく。

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30分経って水が出てきたタイミングで、火をオン。30分ほど経つと、徐々に煮詰まり、ココナッツの甘~い香りが漂ってくる。

ここで、色をつけるため、三等分したココナッツにそれぞれミルク(大匙スプーン2杯)、抹茶(大匙スプーン3杯)、コーヒー(大匙スプーン3杯)を投入。

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からからに乾いてココナッツと砂糖が分離するまで、根気よく火にかけたままココナッツを約30分間にわたってひっくり返していく。こう見えてかなりの重労働。焦げやすいので要注意。ちなみにこちらは珈琲を入れたバージョン。

一見砂糖を大量に入れているように思えるが、実際は分離した砂糖は全て捨てることになるので、そこまでの量ではない気もする。

4.完成!

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熱を冷まして袋に詰めたら、完成!!写真では珈琲とミルクの色の区別がつきにくいですが、一応抹茶味、珈琲味、ミルク味の3種パターンが完成。

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形は素人感満載ですが、日本に住む家族や友人へのお土産にしたら喜ばれるのではないかと思うくらい、クオリティの高い味。思いのほか体力勝負な料理体験だったが、ベトナムのフルーツを使った手作りお菓子だなんて、喜ばれること間違いなし!?ということで、是非お試しあれ。

それでは今日はこの辺で。Chao~!


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