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NO16 資金調達アドバイザーのつぶやき!!固定概念を捨てろ。

資金調達アドバイザイーのヤナイナオトです。

新型コロナの影響で世の中は様変わりですよね。巣ごもりやテレワークでスーパーやアマゾンなどのネット通販業界は業績大幅アップ、運送業界も人がたらないやら。

先日テレビを見ていたら、昔ながらの喫茶店が売上大幅アップで取り上げられていました。見られた方もいるでしょうね。

本当に、昔の喫茶店。お客さんも1人だけで今でもつぶれそうに見えるし、おしゃれ感はないし、特別なメニューもないし。「うそでしょ!!」と思える店がなんで?

その理由は、コロナゆえのテイクアウトブーム。

この喫茶店は、近くのオフィスに喫茶店で作ったランチを宅配するというもの。喫茶店の席数はせいぜい10席位、たぶんお昼に2回転したとしても20食出るかどうか。しかし、大忙し。コロナがこの店にとってはエンジェル。予約が一杯。

今、三蜜防止で困っているのはオフィス街で働く人たちですよね。東京大手町の公庫本店で働いていたころ、お昼と言えばちょっと出遅れるとどこもかしこも行列でした。KDDIビル1階のコンビニでもランチを求める人が行列を作っていたのを思い出します。

従来の発想であれば、「うちのようなちっちゃな店は配達なんてできゃしないよ」と頭から思っていたでしょう。

ところが、出前館やウーバーイーツの出現とコロナでの三蜜防止が新たな需要を生み出しました。

従来では考えられなかったビジネスが次々と生み出されています。高速バスがトランクルームに山梨の野菜や果物を積んで途中のサーピスエリアに配達していったり、朝市で漁協に上がった魚を千葉から八重洲に運びその日のランチに提供されたりと、東北新幹線でも、人ではなく空いた席にものを乗せるビジネスを開始してます。

これらの成功事例を見ると成功の原因は、買い手のニーズに対応したものであるということ、買い手が来てくれるのを待つのではなく買い手の懐に入っていくといくこと。

今年の長雨でブドウに病気が発生し市場に出せない房を3粒程度にカットしたり一粒ずつパックに入れてバスに載せていました。レストランにとっては手間が省けるので好都合、ちょっと食べたいなと思う層にも好評のようです。大きな房のブドウ、一度に食べきるのは大変ですよね。江戸時代の浮世絵にはスイカ売りが丸のままではなく、カットして並べている絵が流石!!と思いました。

また、食べられるのに疑問を持たないで捨てる。昔なら「そんなにものを粗末にしたら、罰が当たるよ」と言われたはず。今が食べごろの商品がどれだけ廃棄されているのでしょうか?

いつの間にか市場(いちば)という物流に載せるために、キュウリは真っすぐ、トマトはまだ青いものが求められるようになり、ついにはそれが当たり前と思うようになってしまいました。

光学部品を作っていた会社がトマトの工場栽培を建設した時、そこの部長さんが不思議そうに言った言葉がいまだに忘れられません。

「トマトはLサイズ、Mサイズと分けて出荷しても、スーパーに行ったら298円にするためにサイズはまぜこぜ、大と小を合わせて売っているんですよね。いつもスーパーで見ると、一生懸命選別したのは何だったんだろう。最初から値段に合わせた組合せをして出荷したほうが手間が省けるのに。製造業では考えられないです。JAがネックですよ。」

****まとめ****

新型コロナはもしかしてこれまでの固定概念を見直せと言っているのかもしれません。作り手側の発想ではなく買い手側の発想に立てばいろんなビジネスや無駄が見えてくるのではないでしょうか?そういう観点で考えると、宮城県角田市に本社を置くアイリスオーヤマが急成長しているのも当然だと思います。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\ ・・・・・・・・・「失敗しないで成長する」・・・・・・・・・・・・・ 公庫勤務26年で1500社以上の融資と12年で中小企業4社計100億円以上の資金調達を行う中での成功や失敗のなかから、財務・労務・営業戦略等をお伝えします。 \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\ #中小企業   #コロナ   #公庫   #資金調達   #金利 #固定概念   #アイリスオーヤマ   #トマト #出前館 #ウーバーイーツ

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