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「症状」に代わる言葉を探しています。なぜならば。

【雑談以上相談未満 困ってなくても相談できる】フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。

さて私は「症状」に代わる言葉(表現)を探しています。

なぜならば「症状」というワードを使いたくない場面があるからです。

どんな場面かと言いますと・・・

例えば、
Aさんから、そのかたの子どもなり親なりパートナーなり(以下○○)について、

「実は最近、私の○○が■■■で、ちょっと気になってるんですけど、これって病院に行ったほうがいいんでしょうか?」

・・・といったようなご相談を受けた場面です。

○○が【高齢の親】だとすると「最近、私の親がさっき言ったことも忘れるようになって、ちょっと気になってるんですけど、これって病院に行ったほうがいいんでしょうか?」といった感じです。

(「高齢者の物忘れ」を例にしましたが、○○がお子さんだった場合の■■■、○○がパートナーだった場合の■■■など、内科外科的なことではない胸の痛むさまざまな■■■がありますね)

このようなお尋ねに対して、うっかり言ってしまいそうになるけれど、私としてはこの段階では絶対に口にしないようにしているのが、

「その症状は…(例:いつ頃からですか?)」

の【症状】という言葉です。

その理由を述べますね。

「病院に行ったほうがいいんでしょうか」と投げかける時、多くの場合そこには、
「受診したほうがいいんだろうな」と冷静に現実を見ている部分と、
「そこまで深刻なことじゃない。よくあることかもしれない」といった一縷の望みがあります。

できれば後者であってほしいとわらをもすがる思いです。

なのにそれを「症状」と言われた瞬間に、「あ、これって【症状】なんだ。やっぱりこれって病気なんだ」とその望みは絶たれます。

あるいは逆に「パートナーの■■■は病気に違いない。そうじゃないとこんなことをするはずがない」とある意味「病気であってほしい」場合、「症状」と言われた瞬間に「ほら、やっぱり」と印籠を得てしまいます。

まだ診断を受けていないのに。

診断どころか相談さえこれからなのに。

「病院に行ったほうがいいんでしょうか」というこの段階では【症状】という言葉は「使えない」とも言えます。未診断なのですから。

なのに不用意に「症状」と表現してしまうと「病気である」ことが前提のようになってしまいます。

相談者のお気持ちや今後の展開を考えるとそれは好ましくないと考えます。

ゆえに私は「症状」に代わる言葉を探しています。

例えば・・・

そのようなことをおっしゃるのは…(いつ頃からですか?)
そのようなことが気になってきたのは…(いつ頃からですか?)
その出来事は…(いつ頃からですか?)
そのような状況は…(いつ頃からですか?)
そのようなふるまいは…(いつ頃からですか?)

・・・などです。

他にいい表現があったら教えていただきたいです。

より多くの表現のカードの中から、その時々に応じたベストな1枚を選べる社会福祉士でありたいと常に考えています。

本日は以上です。

今日も気持ちの良い一日を!

柳田明子社会福祉士事務所〰聴く・伝える・ともに考える〰(2001年開業)
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