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「文章が途中で終わってる」。伝えることの難しさ。

LINEなど文字でのやりとりで「難しい」と社会福祉士として関わる中で感じた場面について書きます。昨日投稿した下記記事に引き続き【伝わりにくい表現】がテーマです。


社会福祉士の可能性を探求し、社会福祉士自身が元気であることを望み、世の人々の心が軽くなり、そして私の収入もアップすることを考え続けて23年、フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。


私が社会福祉士として関わっているAさんのお話しです。

Aさんは、通っている事業所との連絡は主にLINEを使います。

Aさんはコミュニケーションや読み書きが苦手です。

ある時、Aさんが「文章が途中で終わっている」と困った様子でスマホのLINE画面を私に見せてくれました。

事情を説明します。Aさんは事業所にある要望(以下Y)を伝えていました。Yが叶うなら安心して引き続きその事業所に通うけど、Yが聞き入れられないなら行かないと言っています。

AさんはYがどうなったかを事業所にLINEで尋ねたわけです。

答えがYESなら引き続き通う、NOなら休もうと思っています。

とはいえ、その要望Yは「必ずそうできます」と断言できるものではありません。なるべくそうなるように配慮はするけれど、絶対できるとは言い切れないんです。状況によります。

そのような流れで「Yはどうなりましたか。Aは安心して通えますか」とLINEで事業所に質問したAさん。

事業所からの返信は、

「大丈夫だと思いますけど、、、

でした。

この「大丈夫だと思いますけど、、、」をAさんは「文章が途中で終わっている」と感じ、「続きの文章が送られてこない。これじゃあ分からない。どうしよう」と困って私にその画面を見せてくれたというわけです。

これは難しいですね。

LINEは文字でのやりとりではありますが【文書】ではありません。

あくまでも【会話】です。

「大丈夫だと思いますけど、、、」は途中で終わってるわけではないんですよね。これはこれでセリフとしては完結。むしろ「、、、」があってこそ成立するセリフです。

これが実際の対面のやりとりであれば、「大丈夫だと思いますけど(絶対そうだとは言い切れないです。でも最善は尽くしてます)」と「、、、」の部分のニュアンスが表情などから読み取れますし、仮に読み取れなくても、即座に「え?思いますけどってどういう意味?」と聞き返すこともできるでしょう。

もちろんそれもAさんにとっては難しいことですが、文字でのやりとりとなるとなおさら困難。

この「、、、」は非常に【伝わりにくい表現】です。

とはいえ、じゃあ、この「、、、」のニュアンスをどう表現すれば、あるいはどう説明すればAさんに【伝わりやすい】のかと問われれば、私は答えに窮します。

LINEなど文字でやりとりすることができるツールは非常に便利なのですが、Aさんのような方にとっては、それを使いこなすにはとてもハードルが高いです。

今回のように受け取る(読み解く)場面のみならず、送信する時も難しい。

私はこれまで何度もAさんから「○○って伝えたいんだけど、どう書けばいい?」「この書き方で△△ってこと、伝わる?」と尋ねられています。
(そこで求められているのは【正確な日本語かどうか】ではなく【正確に伝わるかどうか】。文法的におかしくても、内容が伝わるのであれば訂正しません。)

次々と新たなコミュニケーションツールが登場して私も追いつくのが精いっぱいですが、社会福祉士として考えた時、それがどんなに便利と言われるツールであろうとも使いこなすのが難しい人がいることを忘れずに、相手にとって【伝わりやすい表現】を常に開拓する必要があると思います。

気をつけるポイントとしては・・・

□曖昧な表現となっていないか
□相手の想像力に頼る表現になっていないか
□具体的にイメージできる表現になっているか
□難しい語句を使っていないか
□文章が長くないか
□複数の意味にとれる表現になっていないか
□まわりくどい表現になっていないか

・・・などでしょうか。

皆さんのご意見もお聴きしたいです。


社会福祉士が独立を考える時のワンポイント5選
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本日は以上です。

今日も気持ちの良い一日を!

柳田明子社会福祉士事務所〰聴く・伝える・ともに考える〰(2001年開業)
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