仕事の心得をつくったエピソード③|"自分の理想を描くこと"のすすめ。「高スペックな会社=幸せなキャリアが歩める会社」ではないという真実
こんにちは。株式会社ウィルゲートで広報×人事×マネージャーをしているやなぎです。
自己紹介を兼ねて、「仕事の心得」のきっかけになったエピソードシリーズをまとめています。今回は、30代前半のときに経験した「スペック高い会社≠幸せなキャリアが歩める会社」という体験談をご紹介。
恋愛と転職(就活)は似ていると言いますが、まさにこれをまんま体感したお話です。よろしければお付き合いください。
仕事、役職、給与……スペック高い会社に転職できたのになぜ?すれ違いの原因はココ
"and思考"によって「子供のためならキャリアは諦めるべき」という痛いアタリマエから自分を解放し、大手人材系の営業から不動産×ITのベンチャー企業へ転職。3年越しの願いだった人事としてのキャリアをスタートすることができました。
初めての転職・人事未経験・人事部の立上げを一人で担当するという環境の中、目の前の仕事にむしゃらに取り組んでいました。ところが仕事に慣れ周囲をみれるようになってきたころ、ある違和感を感じるようになったんです。
前職の人材サービスのパソナは、「理念」を掲げて「チーム」を大切にする風土でした。「社会の問題点を解決する」という理念を掲げていたパソナでは、自社の売上より「派遣スタッフさんの雇用を守るために」という視点で議論がされます。またグループ会社や社内の人たちとプロジェクトを組むことも機会が多く、「スムーズな連携がクライアント・派遣スタッフさんへ信頼をうむ」というアタリマエが根付いているような環境でした。
一方で転職した不動産×ITベンチャー企業は、各部署の専門性が高くミッションが明確な完全分業の体制。そのため各部署が創出すべき成果に向かって邁進でき、個々の役割・責任範囲がはっきりしている環境で、「成果」を「個人」で生み出すような社風でした。
新卒で入社し社会人生活の基盤を築いた「理念」「チーム」の風土から、対極にいる「成果」「個人」の会社への転職。
転職によって憧れの人事職、努力が評価され昇格・昇給も実現でき、自分が理想としている条件の中で仕事ができていると思う一方で、会議や議論の場で「成果」「個人」による価値観の違いに、度々戸惑いを感じるようになりました。
「"働く"を通じて得たいもの」は、条件以上に価値観の共感だった
この戸惑いが増していく中で妊娠、育休を経て復帰をしました。ただ、抱えていた違和感は変わることはなく「”働く”を通じて得たいこと」を整理しました。
その結果、業務内容、給与、場所……の条件も大切だけど、それと同じくらい「軸(=理念)が明確で、チームで成果を生み出す環境」という価値観の中で働きたいという気持ちが大きいことに気が付きました。
転職活動をしていた当時を振り返ると、自分を好き(=内定)と言ってくれた人(=会社)の条件(=職種、給与、オフィス)しか見ておらず、その人がどんなことを大切にしているのか(=価値観)を知らないで付き合っちゃった(=入社)んですよね。
人は価値観がベースになって、行動や選択をします。会社も同じ人と考えると価値観の違いが大きな歪みをうむことを痛感しました。MUSTの価値観がずれていることで遠回りすることが多くなり、ゴールまでの道のりが遠くなり、働きにくさが募っていったと感じます。
転職は手段の一つ。"自分の理想を知る"ことが、幸せなキャリアを歩むためのスタート
よく採用の現場で使う「人が組織に共感する要素(4P)」フレームワークがあります。
これを個人の視点で考えてみると、「理念・目的」「人材・風土」の"価値観"は、すでに企業に根付いており自分の努力で変えることに時間と労力が必要。一方で条件にあたる「仕事・事業」「特権・待遇」は規定は存在するものの、自分の努力次第で変えることができます。
それであれば、自分のMUSTな"価値観"が根付いてる会社で"理想の条件"を目指して働く方が、時間を有意義に使えていると思ったんです。
このことに気づいて2度目の転職活動を行い、2018年に現職のウィルゲートに入社を決めました。まだ理想の通過点ですが、「軸(=理念)が明確で、チームで成果を生み出す環境」という共通した価値観を持ったメンバーと一緒に働けているという自信は持てています。
ただ、こんな私でもモヤモヤを感じる時はあります。でもこのモヤモヤは、"自分の理想像がアップグレードされるサイン"だと思っています。
そしてこの理想を叶えるには、現職でも実現できるのか、転職する必要があるのか見極めることが大切。ただ、自分の理想を明確にせず安易な選択をしてしまうと"働きにくさ"を感じてすごすことなってしまいます。せっかく働くなら"幸せなキャリアを歩めている"ってめちゃめちゃ感じたくないですか?(笑)
もし今モヤモヤを感じている方は、「働くを通じて何を得たいのか」自分の理想を知ることからはじめてみてくださいね。
ではまた。
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