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文章を編集するということ

こんにちは!
柳川です。

タイトルにもある通り、今回は「編集」について書いていきたいと思います。

編集するということ

そもそも編集とはどんなものを指すのでしょうか。
図書館情報学用語辞典 第4版には「出版物,文書,記録,録音資料,映像資料などの本文や項目あるいは素材から取捨選択し,書き直したり,書き加えたりして一つの著作を作成すること」と記載されています。

僕が仕事で行っているのは、誰かが書いている文章を添削することがメインです。
基本的にはオリジナルの文章に対して削ったり加えたりしますが、必要に応じて文章の順番を入れ替えたりもします。

文章を入れ替えることはオリジナルにものと見え方が大きく変わってしまうため、これまでは抵抗がありましたが、最近は開き直って大きな入れ替えもするようにしています。
最終的に書いた人の意図が過不足なく伝わっていればいいわけで、遠慮する必要もないのかなと思います。

編集者の役目は筆者の意図を過不足なく伝えること、そして文章により一層の輝きを持たせることだと考えています。

こう考えれば、大胆な変更も臆することなく行えると思いませんか?

編集は翻訳

編集は翻訳だと思っています。
英文翻訳では、長文を2~3つのセンテンスに分けたり、主語を省略したり、判りやすい日本語に置き換えたりするといいます。

日本語も一緒ですよね。
長い文章は整理するし、表現の変更をします。時には主語を省略することもありますし、同じ主語が連続する場合は同じ意味の主語に置き換えることもします。

ちなみに、一般的な翻訳の手順は次のようなものといわれています。

原稿の読み込み → 下訳(第1段階) → 本訳(第2段階) → 推敲

僕の行う編集も、上記とほぼ同じ手順で進みます。
➀まずはオリジナルの文章を読み、筆者の意図を汲み取る。
➁気になる表現に対して言い換えを考える。
➂文章全体を段落ごとにブロック分けして、しっくりくる順番を探す。
④最後に推敲して終了。

➀の段階で意図を理解することができれば、原文より適した言い回しを考えることができます。
最終的に何を言いたいのかさえブレなければ、どう編集しても問題ないと思います。
もちろん、筆者がこだわっている表現も文章中には必ずと言っていいほど存在しているので、こまめに聞き取りをすることが大切です。

こうして出来上がった文章を筆者と一緒に確認して、最終的な調整をすれば、晴れて文章が世に放たれるわけです。

意図を説明できるようにしておく

なぜこのように編集したのか、自分の意図はすべて説明できるようにしています。
どのような仕事にも共通しますが、当然相手との意図のズレは生まれるわけで、その時に意図したことの説明ができれば、建設的に進めることができます。

ここは言語化する力も問われるところですが、最初は拙くてもいいと思います。
相手に説明する経験を重ねていけば、そのうち上手な説明ができるようになるはずです。

編集に役立った経験

このように小見出しをつけて大層なことを言いそうですが、
残念ながらごく当たり前のことしか書けません。
僕が本当に役に立ったと思うのは、

たくさん本を読んだこと

です。

小説やノンフィクション、海外文学、雑誌、論文など、いろんなジャンルの本(文章)を読んできました。
この経験から、自分の中での「読みやすい文章」「読みにくい文章」のアウトラインが定まっていったように思います。

読みやすい文章の輪郭がはっきりしていれば、あとはそこに中身を詰めていくだけです。
ただ、読みやすい文章は人によって違うのですり合わせは必ず行います。

まとめ

編集をしていると、
筆者は何が言いたいのか、それを伝えるために加えるもの/減らすものを考える、文章全体を通して綻びがないか確認する 必要があります。
こういった作業を通して、物事を論理的にとらえる力が身につくと思います。

文章を書く、編集するという経験は社会人にとって重要な意味を持つなあと、最近仕事をしながら考えています。

「文章の編集なら柳川に任せておけば大丈夫!」と言われるような存在になれたらと思います。

それではまた。👋

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