大阪湾の水上交通を押さえた城 岸和田城
大阪府岸和田市にある「岸和田城」に行ってきました。別名「千亀利城」と呼ばれています。
岸和田城は文政10年(1827)に落雷によって天守閣は消失し、以後長らく再建されませんでしたが、昭和29年に鉄筋コンクリート造りで三層の天守閣が再建された城です。
岸和田城とは
岸和田城は、いつ誰によって建てられたのか詳しいことはまだ分かっていませんが、現在地より北東約500mに位置していた岸和田古城から戦国時代に移ったといわれ、江戸時代にかけて段階的に完成していきました。
戦国時代末期(16世紀半ば)には、当時泉州地域を収めた松浦氏の居城となっていました。その後、豊臣氏の家臣である中村一氏、小出秀政がそれぞれ改修を加えました。
豊臣氏滅亡跡、松平(松井)氏2代を経て、寛永17年(1640)、摂津高槻から岡部宣勝が入城し、以後明治維新まで岡部氏が13代にわたって岸和田藩5万3千石を治めました。
アクセス
岸和田駅から徒歩約13分です。ちょっと距離があります。隣の駅の蛸地蔵駅からは徒歩約8分ですが、こちらは急行などは停まりません。
岸和田駅にはレンタサイクルがあるので、私は岸和田駅でレンタサイクルを借りて城まで行きました。安くて便利です。因みに、駅には小さいコインロッカーもありました。駅の前には商店街もあります。
因みに、レンタサイクルは駅と同じ高架下にありますが、場所が分かりづらいので注意してください。私は最初逆方向に行ってしまいました……。
岸和田城へ
レンタサイクルで城まで向かいました。こちらが入口。
門を抜けて本丸へ。
入館料を払って入ります。大人は300円で、JAFの割引がありました。
一階は展示コーナーがあり、駕籠もありました。
こちらの駕籠は中に入って写真を撮ることができます。
階段を登って天守へ。天守には蛸の風鈴がありました。
蛸が可愛いです!
天守からは大阪湾など、大阪の街並みを眺めることができます。
岸和田庭園(八陣の庭)
城の前には八陣の庭があり、天守閣上など、上空からの眺望を意識したデザインとなっています。
これは諸葛孔明の八陣法を表現したもので、「天」「地」「風」「雲」「竜」「虎」「鳥」「蛇」の各陣を8組の石組で表現しています。八陣法は本来敵を攻める陣形ではなく、平和確立のために外敵から守る陣形であるとして、作者である重森三玲は平和への願いをこの庭に込めています。
また、地上からは360度どの角度からも鑑賞することができるようになっています。こちらが地上からの景色。
因みに、この庭は国指定名勝です。
二の丸広場
城の隣には二の丸広場があります。
二の丸広場には観光交流センターがありました。
こちらには野菜が売っていて、なんと大きな水茄子が4個くらいで100円でした!!当日採れたものは200円でした。とても安くてお得です。
こちらに売っていた水茄子は、速水もこみちさんのモコズキッチンでも使われた水茄子と同じ生産者の方の水茄子らしいです。それは気になる。安いし大きくて美味しそうなので買って帰りましたが、やはり美味しかったです!!こちらに来たら是非野菜も見て欲しいです。
水茄子を買ったあとは、最後に城の周りを一周してみました。
城は二重三重に本丸を囲む輪郭織の縄張となっています。
美味しい野菜も売っている上に、けっこう見応えのある城だったので、是非岸和田城に来てみてください!
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