上杉謙信とも戦い、戦国を生き延びた山城 唐沢山城
栃木県にある「唐沢山城」に行ってきました。こちらは、現在は県立自然公園となっています。また、本丸跡には唐沢山神社が建立されています。
唐沢山城とは
藤原秀郷による平安時代の築城伝説もありますが、少なくとも室町時代には佐野氏の居城であったと推測されています。
戦国時代には越後の上杉謙信の侵攻でたびたび落城しましたが、城主の佐野昌綱は降伏と離反を繰り返し、懸命に佐野氏の存続を図ろうとしました。昌綱の子、宗綱の死後、佐野氏は北条氏に降るが、天正18年(1590)の小田原平定では豊臣秀吉に従いました。さらに、慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いでは徳川家康に与して所領を安堵されました。
戦後、佐野城を築いて移り、ここで唐沢山城は廃城となりました。佐野氏はその後まもなく改易となり、佐野は天領となりました。
アクセス
本丸までは東武佐野線の田沼駅から徒歩約45分です。また、山城のため山道を登る必要があります。そのため、車で行くのがオススメです。駐車場はけっこう広めでした。
本丸跡は唐沢山神社にあるため、神社を目的地にすると着きます。城のスタンプも神社の社務所にあります。
天狗岩
それではさっそく駐車場に車を止め、本丸まで向かいます。歩いていくと、まずは天狗岩があります。
「大剣山」と例えられる岩山ですが、山頂から南方や東方への視界は良好です。眺望の良さを活かし、周囲を見張る役割を果たしたものと考えられます。
大炊の井
避来矢山と西城の間にある口径9m、深さ8m以上の大きな井戸です。
山上における水の確保は重要ですが、現在まで涸れることなく豊かな水を蓄えています。
大手道
鳥居をくぐると大手道があります。
大手道には、当時における最終段階の大手の道筋が残されています。
大手道を歩いて行くと、階段があります。
階段を登ると本丸があります。
本丸には、現在は藤原秀郷公を祀った唐沢山神社がありますが、かつては奥御殿があったとされています。
参拝をした後は社務所へ。
こちらの神社には、様々な御朱印がありました。
私は、透明な藤の御朱印を購入。透かすと綺麗です!
そして、実はこちらの神社には猫がたくさんいます。
猫……可愛いですよね。
また、山城なので景色も良かったです!
天気も良くて良かったです!
景色と猫を堪能したところで下山。けっこう広い神社でした。
城が目的ではない方も、是非訪れてみてください!