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長瀬有花ちゃんのレコーディングに参加してきたので、「とろける哲学」のとろける魅力について語る

 どうもヤンです。

 今回も前回に引き続き、RIOT MUSICアドベントカレンダー2021への寄稿記事となっております!おかげさまで全日埋まって嬉しい限りですね。では行きましょう〜!


レコーディングに行ってきました

 先日、某所のレコーディングスタジオにて長瀬有花 1stアルバム「a look front」50部限定盤特典のコーラスに参加いたしました!

 当日はスタッフさんや有花ちゃんご本人のおかげで、ゆる~く楽しく貴重な経験をさせていただきました!初めてレコーディングというものを体験して、改めて「歌うこと」って難しいんだなぁって思いましたね。一つひとつの歌に魂をこめているRIOT MUSICのアーティストは本当にすごい。
 詳しい内容は明かせないのが本当に心苦しいですが、とりあえず皆さん、出来上がった音源を楽しみにしてくださいね!


「とろける哲学」のとろける魅力

 さて、今回は長瀬有花 1stアルバム「a look front」の、おそらくリードトラックになるであろう楽曲、「とろける哲学」について語っていきたいと思います。

 この曲は、作詞をねこみさん、作曲・編曲をねこむらさんが担当しており、この二人は普段「cat nap」というユニットで活動しております。cat napの代表作としては「レイジー・クルーズ」が挙げられ、この曲はかのミュージックステーションにてかのAdoさんが「鬼リピ曲」として紹介した、そんな経歴を持っています。すごい(語彙力)。

 そんなcat napの二人が作り、有花ちゃんが歌った「とろける哲学」。浮遊感のあるゆる〜いサウンドと、これまた浮遊感があり”だつりょく”した有花ちゃんの歌声がマッチしていて、聴いていると自然と癒されますよね〜。この曲は、VTuber関連のライターとして有名な森山ド・ロさんも、VTuber楽曲大賞今年の5選として選出しており、かなりの人気が伺えます。

 さて、ここからは僕が思う「とろける哲学」の、主に作詞面での魅力を語っていきます。まず、この曲は冒頭からすごいと思うのです。

 歌詞の一言目から、「夢」という言葉を使っているんですよね。これの何がすごいのかというと、最初から「この曲は夢の中の世界である」と宣言することで、人々を「夢」の世界観に引き摺り込む、という効果があると思ってます。
 皆さんも、夢の見ているんだけど、これは夢の中の世界なのか、はたまた現実の世界なのか、最初は区別がつかなかった経験があるかもしれません。そういう状況に置かれると、なんだか不安に思ってしまった、そんな方もいるかもしれません。でもこの曲は大丈夫。だって最初から「夢」だって宣言しているんだもん。「夢」なんだから歌詞をどんなにファンタジーにしても大丈夫。「夢」なんだから肩肘張らずにリラックスして聴ける。最初の「夢」の一言には、「とろける哲学」の世界観に誘う工夫がされていると思うのです。
 そして、「夢」の中で起こった現象が、コロッケを揚げていて、油が跳ねたという状況。あまりにもありきたりな出来事ですよね。でも、それでいいんです。だってこの曲は「哲学」だから。なんでコロッケを揚げると油が跳ねるんだろう。好奇心旺盛な(ただし、自分から調べようとする気力まではなさそうな)有花ちゃんにとって、この命題は「哲学」なのです。あまりにもゆるい。

 そう、この曲の魅力は「あまりにもゆるすぎる」ことにある、と思ってます。現代の喧騒とした世の中から一歩離れて、「とろける哲学」のMVを見たら、なんだか夢見心地な世界になれる。現実を忘れられる。そんなところを目指した曲なのかなと思います。流石は”だつりょく”系シンガー、長瀬有花。

 最後に、サビの歌詞を見てみましょう。

 大人でも子どもでも、好奇心を持って生きようね、という感じの歌詞はよくあると思ってます。福山雅治の「生きてる生きてく」とかが分かりやすい例ですよね。

 でも「とろける哲学」は、そういう「好奇心を持とうね!」と強制する歌ではないんです。むしろ、それを逆転するようなことを歌っている、と僕は感じます。
 「とろめき泣いて」という行為は、どちらかというと子どもがしそうな感じの歌詞ですよね。何か嫌なことがあるとすぐに泣き出すやつです。逆に「ため息落ちても」という歌詞からは、社会に疲れた大人が「はぁ…」と、深くため息をつく様子が思い浮かびませんか。つまり、「とろめき泣いて」という歌詞には「こどものように」、「ため息落ちても」という歌詞には「おとなのように」が対応するのです。
 しかし、だとすると順序的には「おとなのように こどものように ため息落ちて とろめき泣いても」ってなりそうじゃないですか?でも、そうはなっていない。ここでは、「おとな」も「こども」もひっくるめて一括りにしちゃっているわけです。包含。
 そして、大人も子どもも包含して、彼らに何をさせようとしているのか。そう。「終わればふやけ眠る」です。つまり、「嫌なことは全部寝て忘れろ」って言っているわけですね。無理して好奇心を持ったり、何かを頑張ろうとする必要はないんです。最高にゆるい。
 最終的には、「寝て忘れる」ということを「化学にも似た 不思議な反応だ」と統括して締めくくります。よく分かんないけど、化学(哲学?)的には、寝れば忘れるらしい。僕このてきと〜な感じの歌詞に最高のゆるさを感じるんですけど、僕だけですかね?


まあ何が言いたのかというと、アルバム楽しみ!

 以上で今回の記事は終わります。本当はアルバムに収録されそうな曲を全部紹介したかったのですが、有花ちゃんのオリ曲多すぎるので断念しました。でも、このアルバムが素晴らしいものになることは、僕の確信しているところです。アルバム楽しみですね!(クソデカ大声)

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