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Coachella2024 Weekend2の思い出

 大型野外音楽フェスCoachella2024のWeekend 2が終了。すっかりCohachellaロスでしょんぼりしている方も多いかもしれません。でも、来年までの楽しみが増えたと思って強く生きましょう。

 今回も、Weekend2を配信で見て印象に残った(且つ、Weekend1では取り上げなかった)アーティストをご紹介します。Coachella公式から公開されるアーカイブを見たり、新しい音楽を発掘する際のお供にぜひ。

 以下、2024/4/22 16:30時点で公開中のCoachella2024のライブ/関連動画や画像(weekend1も含む)、リリース作品のリンク(🎧が目印)を貼っています。
※いずれも、Coachellaやアーティスト、メディアなど各種公式アカウントが公開しているものだけを掲載しています。

 ちなみに、Weekend1はこんな感じでした。


1.知ってたけどやっぱり好き!

 まずは、前々から知っていたアーティスト。知ってはいたけどそれにしたってライブがいい……!

The Japanese House

 イギリス出身のSSW、Amber Mary BainのPJT。名義の由来は幼少期に彼女が滞在したコテージの名前(所有者は女優のKate Winslet)だとか。
 この後同じくMojaveステージに登場したFaye Webster好きにも刺さるだろう、さらさらとした淡い歌声、美しいメロディラインが心地いいです。

🎧 "In the End It Always Doe"
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 こちらのエッセイで取り上げているアーティストです👇


2.知ってたけどライブの方がずっとよかった!

 次に、既に音源を聴いていて知ってはいたけれど、今回見たライブの方がずっとグッと来たぞ! というアーティストをご紹介。

Erika de Casier

 ポルトガル出身、デンマーク拠点のR&Bシンガー/プロデューサー。アルバム"Still"で初めて聴いた人で、もちろんアルバムもよかったけど、透明感のあるボーカルに似合ったライブのシンプルでリラックスした雰囲気がだいぶ好き。("Still"のアルバムジャケットが結構ぱきっとした格好だったのでその印象が強かった。)
 出番が早かったこともあり、客席にゆとりがあって観客ものんびりした雰囲気。その環境で彼女の音楽に浸ってるのがとても羨ましかったです。気持ちが良さそうだ……!

🎧 "Still"
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ATARASHII GAKKO!

 日本語表記では新しい学校のリーダーズ。88rising所属のダンス・ボーカルユニットで、邦楽に疎い私でさえ前々から知っていた今をときめく4人組。
 ライブを見たのは初めてですが、”制服を着た日本の女の子の青春”を極めて戯画的に表現していて、安定感があって(「"Kawaii"に偏ってしまうが故の危うさ」がなくて)とても格好良かったです。エレクトロニカ×現代語の歌謡曲といった楽曲やキレキレのダンスはもちろん、力強いボーカルに引き込まれました。

🎧 ”マ人間”
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3.これからたくさん聴きたい!

 私にとって、音楽フェスは好きな音楽だけでなく新しい音楽を見つける場所でもあります。

 Coachella2024をきっかけに知って、もっと聴きたいと思ったアーティストを最後にご紹介します。


Sid Sriram

 インドのチェンナイ生まれ、アメリカ育ちのシンガー・ソングライター/プロデューサー。自身のルーツはカーナティック音楽(南インド古典音楽)だとか。
 私達がインド映画で想像する、音を伸ばしてこぶしを使う発声(北ではガマク/南ではガマカムと呼ばれる)を取り入れつつ、R&Bやブルース、ソウルといったジャンルを歌いこなすパワフルな歌声に圧倒されました。
 ベースがなく、ドラム・ギター・キーボード・サンプラーという構成のバンドなのも印象的。特に、ドラムとギターのリズム感が独特で興味深かったです。

 weekend2出演後に彼のInstagramで公開されたCoachellaの投稿、文章がとても美しかったので是非ご覧ください。

🎧 ”Sidharth”
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L’Impératrice

 2012年にパリで結成されたフレンチ・ディスコ・ポップバンド。
 メンバーの衣装や舞台装飾からもわかる、Daft Punk × 松本零士の『インターステラ5555』のような古めかしいSFの世界観。音楽は聴きやすくノリのいいファンクが効いたディスコ・ポップなので、曲を知らなくてもライブを楽しめるバンドだと思いました。

🎧 ”Pulsar” ※2024/6/7リリース予定
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NEIL FRANCES

 ロサンゼルスのインディー・ダンス・デュオで、デビューは2022年のアルバム"There is no Neil Frances"。
 ハイトーンボイスとファンク/ソウル/ヒップホップを思わせる曲調の相性がよくて、心地よいかつ踊れる音でした。

🎧 "It's All A Bit Fuzzy"
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RAYE

 イギリス出身、母はガーナ系スイス人・父はヨークシャー出身のイギリス人という背景を持つSSW。ビックバンドと共演しても全くかき消されることのない、圧倒的歌唱力と存在感。聴いているだけで心を揺さぶられるボーカルです。
 Weekend2では、客席に体調不良者を見つけスタッフを呼び救護が終わるまでライブを中断する、という機転を利かせていました。その間もギタリストは静かに音を出していて、彼女も場慣れした様子でどっしり構えていたので、ライブの熱量がしぼんでしまうことなくその後も進行したのが素晴らしかったです。

 彼女の経歴はこちらの記事が詳しかったので置いておきます👇かなり苦労があった人なんですね……。復活出来て本当によかったです。

🎧 "My 21st Century Blues"
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Kenya Grace

 イギリス出身のSSW/プロデューサー。淡い輪郭のボーカルがとても美しいのに、それだけじゃなく自分でサンプラーを使いながらエレクトロニカを仕上げて行くライブスタイルにびっくりしました。私は電子音楽と上手いボーカルの組み合わせが大好きなので、最高だな……と。

🎧 "The After Taste"
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Charlotte de Witte

 ベルギー出身のDJ / プロデューサーで、アンダーグラウンド&ダークなひんやりテクノが格好いいです。

🎧 "Overdrive EP"
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Eli & Fur

 イギリス・ロンドン出身のEliza NobleとJennifer SkillmanのDJ/プロデューサーのデュオ。10代から一緒に音楽をやっていて、ソングライティングの経験を活かし自分たちでトラックを書いてプレイするスタイルなんだとか。
 シュッとしているのにリラックスした雰囲気があって、聴き心地がとてもよかったです。

🎧 "Follow The Dark (Remixed)"
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Anyma

 イタリアのデュオ Tale of Usのメンバーとしても知られるDJ / Producerで、Coachella2024 Weekend2にはEric Prydz × Anyma名義でも出演。
 ひんやり系のエレクトロニカをバックに、超大型スクリーンに映し出されるヒューマノイドロボットのような人型のなにかの迫力がすごい。攻殻機動隊Detroit: Become Humanが好きな人には刺さるかもしれません。

🎧 "Genesys II"
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 今回の配信で見たアーティスト一覧はこちらです。何かの参考になればぜひ……。

(表記はCoachella公式サイト準拠)


 ワクワク待ち侘びていたCoachella2024が終わってしまってちょっぴり寂しい気分……。でも、まだまだ2024年の音楽フェス・イベントシーズンは始まったばかり。5月にはEurovision 2024が迫っています。
 国内外問わず、今年も盛り上がりそうですね。楽しみだ!

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コーチェラを始め、ユーロヴィジョンやサマソニ、ボカコレ等色んな音楽イベントについての記事はこちらにまとめてあります。

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© 2024 Aki Yamukai

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