思い描いていた将来はもう手に入らない。
諦めたり、宥めすかしたり、夢や希望は変化してきた。どうやら、そのどれも手に入らなかったようだ。
幼い頃の自分が将来と呼んでいた年代はとうに過ぎ去った。
思春期、大人になってからも、これまで思い描いてきた分の希望した将来は手に入らなかった。
***
こだわってきたものが、バカバカしいと思うようになった。
何をそこまで必死になっていたのか?と恥ずかしくなるほどに。
「だから何?」と思ってしまうようになった。
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現実を直視すると辛くなる。現実逃避も虚しくなる。
この苦しみを、可笑しみを、クリエイティブなものへ昇華できるのなら、それもまた全て意味のあることとなるのかもしれない。けれど、私にはその術も才能もない、ことにも気づいてしまった。
西田敏行が歌う「もしもピアノが弾けたなら」という名曲がある。
そういうことか。
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