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群ようこ ~パンとスープとネコ日和~「今日もお疲れさま」*読書感想文*

アキコはしまちゃんと変わらず店を続けている。ということにほっとする。
しまちゃんがなぜそこまでシオちゃんを邪険に扱うのかがわからない。そのなぜ?は描かれることは今後もなさそうな気がする。

仕入れをしていたパン屋が体調不良で立ち行かなくなった。無理はしてはいけない教訓として描かれていた。アキコが無理をせず細く長く店を続けていく姿勢は、理想的な働き方なのではないだろうか。
それができるのは、細々と欲をかかずにいるからだということかもしれないが、人に恵まれ、思うような店、働き方、生活を続けられるのはリアル社会では難しい。
ご縁という言葉は良い言葉でもあるけれど、努力とは関係なく、偶然という運に左右されるところが残酷でもある。
今回のパン屋のようなアクシデントがあったり、自分の出自に悩んだことや、住職の訃報、自身の老いなど、アキコなりの悩みや思うところもあるけれど、しまちゃんや喫茶店のママのような、良き仲間に恵まれて小さなお店で自分の幸せを見出し、マイペースを貫くアキコの姿は羨ましい。

働くことの一番は、やっぱり人だと思う。

そんなことを感じるられる作品だと思いました。

以上、群ようこ~パンとスープとネコ日和~「今日もお疲れさま」読書感想文でした。


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