見出し画像

ホロリスニング(ホロライブEnglish英会話本)の紹介と学習方法の検討

Vtuber企業・大手のホロライブの英語圏グループ -Myth-による英会話本「ホロリスニング ホロライブEnglish -Myth- と学ぶ 不思議な世界の英会話!」が発売されました。

紙媒体とKindle版があるようですが、Kindle版だと折角の音声が無いので、買うなら紙媒体一択です。

ざっと本を見た&ボイスを一通り聞いた上での簡易レビューをします。

あと、以下では、この教材をどう使おうかという個人的な学習方法も検討していますが、これはネット上に公開することで私自身が勉強をちゃんとするようにと書いたものです。あしからず。


内容について

内容としては、ホロライブEnglish -Myth-のメンバーがファンタジー世界を冒険する物語を扱っています。

物語自体は、1つのエピソードで合計42分のボイスになっています。
それが16個のチャプター(1チャプター当たり2-3分)に分割されてCDには収録されています。
物語はすべて会話形式で進んでいきますので、音声だけを聞くとほぼほぼドラマCDです。

本の中では、その物語の全文(英語+日本語訳)が載っていて、キーフレーズやちょっと難しい単語の紹介・解説がされています。
また、例文にもMythメンバーの話が使われており、ホロライブEnglishが好きな人のために作られた本なんだなぁ、ということがひしひしと感じられます。

穴埋めの問題も少し用意されていますが、多くはありません。
一方で、SNSで使える英語表現(スラング多め)などニッチなトピックがチャプター間のページで紹介されています。

英語以外では、-Myth-のメンバーの楽曲リストや三面図などファンならちょっと欲しがる内容も入っています。

なお、表紙絵のイラストレータさん(なもり先生)と本内のイラストレーターさん(ぱんじゃむのなめ先生)は異なります。どちらもかわいいです。

英語の難易度について

英語表現自体

感想としては意外と難しい……というか普通に配信で話してそうな英語表現が多く使われていました。
てっきり英語教材として少し硬い表現が多いかと危惧していたのですが、カジュアルな英語表現が多かったです。
口語表現が多いというのは、他の英会話本にはあまり見ない特色かもしれません。
ただ、逆に言えば教科書的なキレイな表現でないものもあるので、表現によっては使い所に注意が必要です。

先の述べたように、キーフレーズやちょっと難しい単語の紹介・解説はされていますが、一文一文に細かい解説はありません。
中学レベルの英文法を分かっていないと難しいかと思います。

ボイス

ボイスの速度も英語教材用に特別ゆっくりとしているということもなく、自然な速さでした。
ただ、配信で普段話しているよりは、ちゃんと速度落とし、発声も明瞭でした(特にGuraちゃんは普段の配信より気を使ってくれているなぁと思いました)。

ホロライブで販売しているボイスを購入された方は分かるかもしれませんが、速度的には販売ボイスよりはちょっとゆっくりかな……という感じです。
なので、決してボイスは遅くない点は注意が必要です(私も普通に聞き逃しを連発しました)。

おすすめポイント

1.圧倒的なボイス量(販売ボイス比)

まず、ボイスが合計42分あるところが、ホロライブEnglishファンには本当におすすめです。
普段、ホロライブメンバーのシチュエーションボイスを買うと5分で1000円とかざらにありますが、それが42分で2500円とお買い得。
ボイスはもはやドラマCDみたいなものなので、英語学習を抜きにしてもホロライブEnglishファンは買って損はないと思います。

Ameちゃんの分身ネタやInaちゃんの背中(Ina's back)のネタが入っていたりと、内容面でも楽しめるかなと思います。

2.配信を観るためのトレーニングに(多分)使える

配信でも使われるカジュアルな英語表現が豊富&自然な速度のボイスということで、配信を観るための英語トレーニング・耳慣らしにはもってこいです。

内容がファンタジー世界の冒険ということで、マインクラフトやRPGなどのゲーム配信で使われる語彙も扱っているので、その点も配信に向けたトレーニング向けかと思いました。

本当は配信を観たいけど、自信がないから日本語訳の切り抜きを観るだけ…という人が配信を聞くための練習台として、この教材を使うのは大いにありだと思います。

3.推しの声だからリスニングに気合が入る

これが多分一番重要だと思います。
普通の英語教材だとつまらない例文について淡々と音声を聴くだけで、正直面白みがありません。
私も普通の英語教材や、TED動画のディクテーションやシャドーイングをしようと思って取り組んでいた時期もありましたがすぐ飽きました。
(なので、私自身、最近はホロライブEnglishの切り抜き動画のディクテーションやシャドーイングを始めたんですけど)

その点、この教材は推しが話してくれています。
内容云々もですが、そもそも推しが話すのだから真面目に長く聴くことができる……のではと予想しています。
聴くだけでなく、推しの言ったことのモノマネ(スピーキング・シャドーイング)も進んでやりたくなる……のではと予想しています。

学習方法の検討

正直に言うと、この教材は1から英語を学ぶ人向けではないです。ある程度の英語力を持っていないと英語学習としては正直キツイかなと思います。ただ、ファンブックとしての価値も普通にあるので「英語は分からんけど、Mythメンバーの本は欲しい!」という人もどうぞご購入ください。

さて、私はこの新しい教材をどうするかと言うと
.スクリプトを見ずにボイスだけで内容把握(リスニング)
.ボイスを聞いて英語で文字起こし(ディクテーション)
.本を見ながら自分で書き起こした文の確認・語彙の確認
.ボイスに続いてボイスのモノマネ(シャドーイング)
をしようかなと思っています。

1.スクリプトを見ずにボイスだけで内容把握(リスニング)
スクリプトを見てしまうとなんか分かった気になってしまうので,情報無しでボイスを聞いて内容をしっかり把握します。

2.ボイスを聞いて英語で文字起こし(ディクテーション)
ディクテーションは非効率的という風潮もありますが、個人的に大体の内容は聞き取れても細かいところが聞き取れない悩みがあるので、その解消のためにコレをします。

3.本を見ながら自分で書き起こした文の確認・語彙の確認
2で聞き取れなかった箇所の確認と知らなかった熟語・単語を確認します。知らなかった熟語・単語は暗記帳(私は「Anki」というアプリを使っています)に登録して後々定着させます。語彙力は外国語学習の基盤ですからしっかりやらないとですね。

4.ボイスに続いてボイスのモノマネ(シャドーイング)
これも個人的な考えですが、日本語にはない英語独特のリズム感やリンキング(単語と単語がくっつくやつ)、アクセントを染み付かせるには繰り返しネイティブの英語を真似して、マッスルメモリーに刻み込むしかないのではと考え始めています。実際2年ぐらいホロライブEnglishの配信を聞き流しても特に英語力は向上しなかったので、能動的なトレーニングをしなくてはと思い取り組み始めています。
あと複数の英語学習系Youtuberの動画見ましたが、モノマネはなんだかんだで有効だという共通見解を示しているので彼らを信じてやってみます。

個々人の英語レベルに合わせて「どうこの教材を有効活用するか」は変えていくべきだと思います。ただ、折角推しのボイスが英語の解説付きであるので、その利点(おすすめポイント3)を活用していくべきかと思います。

最後に

まとめると、
・42分のドラマCDにキーフレーズや語彙の解説がついてくる本
・最低限中学レベルの英語力はないと難しい
・会話に自然に使われそうなカジュアルな英語表現が多い
・ホロライブEnglishの配信を聴く練習台に使えそう
・ホロライブEnglishファンなら英語が分からなくても、そもそもドラマCD・ファンブックとしてのグッズ価値も高い
・推しのボイスなので、やる気が出る(はず)
・Ameちゃんかわいい(個人的な感想)

発売日の当日の感想なので、ちゃんとこの教材に取り組むと感想が変わるかもしれませんので、その点はご承知ください。

折角のホロライブEnglishの公式教材なので、これでもかというぐらい有効活用して、英語力の向上をさせたいですね。

Mythメンバーはもちろん、著者、イラストレーターさん、制作に関わった方々皆様に御礼申し上げます。ホロライブEnglishのファンが楽しめるようにということを考えて作っていただいたと思いますので、本当にありがとうございました。

あと、気が早いとは思いますが、続編がいつか出てほしいですね。私の最推しはIRySなので、CouncilRySで何かやってほしいです。CouncilRySには、オーストラリア出身のBaeちゃんもいるので、オーストラリア英語やイギリス英語を学びたい人の需要も満たせると思うのですが……。YAGOOさん、いかがでしょうか?

あと帯に「みこでも”わかる”にぇ!」ってあったけど、みこちはENだろ。



この記事が参加している募集

#英語がすき

20,352件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?