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【第2章インド猫と暮らす】窓際の仲間たち

箱入り生活

ヤンマールは、これからの検疫のこともあって他の動物と直接接触しないように家の中で暮らしています。部屋には猫が登っても破れないくらいの強度の網戸が張り巡らされていて(インドではこれが普通。猿もいるしデングを運ぶ蚊もいるし)、外を真剣な眼差しで見つめているときは、外に仲間か獲物がいるときです。朝早くからバードウォッチングに勤しんでいます。

あなたはお母さん?

バルコニーには、ここを根城にしているメス猫のヤミニーがやってきます。

はじめは、ヤンマールのお母さんかなと思ったのですが、ヤンマールが喜んで外に出て行ってころりと寝そべったところをがぶっと噛みつかれたので、たぶん違うみたいです。

眼の色がエメラルドグリーンなのが特徴。ヤンマールは、モスグリーンなのでやはり違うのでしょう。不思議なことに、ヤンマールとミャンマーがいたときにはやってきませんでした。縄張りの優先順位みたいなものでもあるんでしょうか。

ヤミニーは、毎年、妊娠と出産を繰り返しているようで、春になるとお腹を大きくして仔猫を伴って校内で暮らしています。

ヤンマールは、ヤミニーと窓越しに遊ぶのが好きみたい。窓にジャンプして跳びかかったり、網戸に登ったりとさかんにちょっかいを出しています。ヤミニーは、基本クールに無反応だったりします。ほとんど鳴き声も聞いたことがないのですが、スコールが来てオオアリ(5〜10mm)が大量に逃げてきて、ヤミニーのまわりを取り囲み、足を噛まれ、びっくりしてシャーッと唸ったのを聞きました。

私たちはお腹が大きなヤミニーにカリカリと水をあげていました。近い将来帰る私たちがそんなことをしていいのかためらいもありましたが、インドではそうしている間にも一生を終えてしまう外猫は多いので、これも縁と与えていました。

食堂にそっくりさん発見!

こちらは、ある日学食のそばで出会ったヤンマールそっくりのメス猫。目の色といい耳、雰囲気がヤンマール瓜二つなので、きっと彼女がヤンマールのお母さんなのでしょう。

学食のあたりにいれば、人間の食べ物にありつけます。ただ、カレースパイスの効いた辛いものが多いので刺激が強すぎると思いますが。。。学校が夏休みや冬休みなどの長期休暇に入ると、猫も犬たちもご飯をもらう場所が減ってしまいます。

NIDの学生たちは、ゆとりがある家庭に育った人が多いためか、動物たちにも優しい感じがします。ちゃんといるのを意識してご飯をあげたりします。

ボス猫マンマールの襲撃

こちらは、寝室の窓辺に突如としてやってきて、ヤンマールのテリトリーを虎視眈々と狙っているマンマール。顔がまんまるでありかつボスっぽく男らしい雰囲気なのでそう名付けました。こうやって窓際までやってきて威嚇します。

もしかしたら父親である可能性もあるのかもしれません。強そうですね。しかし、さすがに頑丈な網戸越しでは攻撃が機能せず、私たちの姿を見ると逃げていきます。

このようにインドの家では、窓の外に猫も犬、猿に鳥、そして学生や学校スタッフが四六時中行き来して刺激がいっぱいの毎日です。

あ、そういえば、ドラゴンのようなオオトカゲもよく来ました。これはまた今度紹介する機会があればと思います。

ヤンマールは、狭くて窓の外にはせいぜい鳥が飛んでくるくらいの東京での住環境になれるかなと一抹の不安を持ったりもします。


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