【映画レビュー3】容疑者Xの献身【ネタバレ注意】
それは、確かに、献身だった。
どうもみなさんこんばんわ、高校では簿記を学んでいたので数学が全くダメなヤミノツキシです。
今回は「せんべろ映画鑑賞会」でみた『必殺!恐竜神父』の後に、気分を変えたい人間だけで『容疑者Xの献身』を見ました。
もうこれ14年前なんですね……びっくりした。福山雅治、最近のほうが若く見えない? どうなってるの?
ガリレオのドラマは放送当時、よく見ていたと思う。天才物理学者、湯川の活躍は純粋にエンタメとして楽しく見ていた。
だが、果たして。
果たして私が2008年当時に、この映画を見たらば、今の私のように心揺さぶられたかは疑問だ。
この話は、若い人向けではないのだけは確かだと思う。もしこの文章を読んだあなたが「昔見たしなぁ」と思っているのならば、今一度見直してほしい。
石神役の堤真一さんの演技が凄まじいというレビューは散見される。もちろんそのとおり。鬼気迫るものすら感じた。個人的にはあまりレビューで見かけなかったが、花岡美里役の金澤美穂さんの演技もとても良かったと思う。
石神を、親子は確かに救っていた。
私は絶望というもよは濃い煙のようなものだと思っている。親子の何気ない触れ合いや、隣室から聞こえてくる楽しそうな声。それらは確かにその煙を少しずつ払ってくれていたのだろう。
やがて見えた光に彼は救われたのだ。
そしてこの映画、優しさに、愛に、そしてまさしく献身という言葉でしか表現できないそれに、私はとても心揺さぶられました。
改めて。
この映画は原作も、ドラマも知らなくても楽しめます。
主人公が天才物理学者で、やたらと捜査協力を求めてくる警察コンビがいるくらい分かればオッケーです。
是非見てほしい。
その美しさに、震えろ。
ヤミノくんの評価
ストーリー・設定:★★★★★(四色問題とストーリーの対比に慄け)
絵作り・演出:★★★★☆(ミスリードの鋭さに怯ろ)
演技:★★★★★(そして彼の慟哭に泣け)
おすすめ度:★★★★★(過去に見たことがある人は、もう一度見てほしい)
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