脳死テーマ

【小学生でもわかる】脳死と植物状態の違い


こんにちは。

現役美大生やみこです。

今回は脳死と植物状態の違いについてお話ししていきます。

イラストたくさんで頑張りました。

わかりやすくまとめたつもりなので最後まで見てくださると嬉しいです。



1. 脳の役割



脳は大きく3つに分類されます。

一つは大脳・二つ目に小脳・3つ目が脳幹です。

この3つの器官はそれぞれどのような役割分担をしているのでしょうか。

イラストでまとめてみました。


大脳



大脳は知覚機能(見たり聞いたりする機能)の他に、運動するための指令を出す機能を持っています。

小脳と連携し、人間の行動を高次元で円滑に進めています。

大脳の機能が失われると「意識がない」状態になります。


小脳



小脳は平衡感覚(まっすぐ立つための感覚)や、出された司令通りに筋肉を動かす機能を持っています。

小脳の機能が失われると運動失調に似たような症状が出ます。

具体的には物を持つ握力が安定しなかったり歩行がふらついたりということです。



脳幹



脳幹は生きていくために必要な機能を司っています。

脳幹が機能しないと自発的な呼吸ができません。
そうなると人工的な補助なしで生命を維持できなくなります。


2. 脳死とは


「脳死」は「脳幹が機能していない状態、つまり「自力で呼吸できない状態」を指します。

そして、脳死は脳幹以外の機能の状態によって二つに分類されます。

1つ目は「全脳死」二つ目は「脳幹死」です。



全脳死は大脳・小脳・脳幹のすべてが機能していない状態を指します。

脳幹死は脳幹のみが機能していない状態を指します。


3. 植物状態とは


植物状態は「大脳が機能していないか部分的な機能のみで意識はないが自力で呼吸できる」状態を指します。

様々なパターンがあり一概に言えませんが、大脳のみの損傷と考えてください。

植物状態の場合、稀に回復することがあります。


4. まとめ


さて、話がややこしくなってきたので3つの症状を一つの表にまとめてみます。

まず、3つの症状についておさらいします。



今回お話ししてきた三つの症状は上の通りです。

そしてそれぞれの脳の機能は以下のようになります。


◯の項目は正常に機能し、×で示した項目は機能していません。

△の項目は全てまたは一部が損傷している状態です。



終わりに


いかがだったでしょうか。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!


参考:

http://www.okayama-zouki.or.jp/noshi.html

https://www.neurology-jp.org/public/disease/ataxia_detail.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?